配当傾向
この時期の中京芝2000m・4歳上の重賞としては、2011年まではG3中京記念、2012年〜2016年はG3中日新聞杯、2017年からは金鯱賞が実施されている。3レース通算・過去10年で1番人気は[3.2.1.4]と標準的な成績だが、G2金鯱賞となった過去3年に限れば[2.0.1.0]と上々だ。2〜5番人気が10年で[5.3.3.29]、3年で[1.1.1.9]、6番人気以下は10年で[2.6.5.98]、3年で[0.2.1.20]と、全体に人気と成績がキッチリ比例しているイメージ。配当的には、馬連は1470円〜30730円で万馬券1回、3連複は1880円が最低で万馬券4回と58万馬券1回、3連単は11040円が最低で万馬券5回、14万円〜35万円台が計4回、255万馬券が1回という分布。一応は1番人気を軸としながらも、6番人気以下の穴馬が激走する可能性も見据えた買い方を心がけたい。
前走傾向
前走が芝1800m〜2500mの重賞で2〜7着・勝ち馬から0.5秒差以内というタイプが[7.6.2.30]、勝率15.6%、複勝率33.0%で最有力。G2金鯱賞となってからの勝ち馬3頭も含まれる。また過去3年、この条件に該当しない4頭が3着以内に来ているが、凱旋門賞帰りが2頭、2000mの重賞・オープン勝ち馬が2頭という顔ぶれだった。中長距離実績は重視したいところだ。苦戦しているタイプとしては、前走がマイル戦だと[0.0.1.15]、2600m以上だと[0.0.0.6]、前走で2秒以上負けていると[0.1.1.10]、前走10着以下だと[0.2.3.38]など。また前走4コーナーを先頭で回ってきたタイプは[0.0.0.7]と逃げ馬が苦しんでいる。同2〜5番手の先行馬が[4.6.7.36]、6〜12番手だった差しタイプが[5.2.1.66]と、この両者の争いとなりそうだ。
血統傾向
サンデーサイレンス系種牡馬の産駒が[7.5.5.63]で一歩リード。5番人気以内だと[5.2.3.16]と安定し、6番人気以下でも[2.3.2.47]とたびたび馬券に絡むから、このコースは向いているのだろう。勝ち馬の父としてはスペシャルウィーク、マーベラスサンデー、ディープインパクト、ハーツクライと2000m〜2400mのG1勝ち馬が名を連ねている。
その他のヘイルトゥリーズン系種牡馬は[1.0.1.16]。過去3年は出走がないが、2010年にマヤノトップガン産駒ホッコーパドゥシャが15番人気3着、2013年にシンボリクリスエス産駒サトノアポロが5番人気1着となっている。
ノーザンダンサー系種牡馬は[1.3.0.26]。アベレージ的には厳しいが、馬券に絡んだ4頭は2〜3番手から粘り通すレース内容だった。先行型には注意したい。ミスタープロスペクター系は[1.1.3.17]。3着以内馬5頭はいずれもキングカメハメハ産駒で、うち3頭はG2金鯱賞での実績。こちらも要注意だ。
母父の系統別成績は、ノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系、ナスルーラ系、サンデー系以外のヘイルトゥリーズン系が2勝ずつ、サンデーサイレンス系とネイティブダンサー系が1勝ずつと、各系統から勝ち馬が出ている。極端な有利不利はなさそうだ。