配当傾向
過去10年で1番人気は[4.3.0.3]。絶対ではないが、7割が連に絡んでいるのだから信頼度はマズマズ。2番人気は[1.1.3.5]とアテにできないものの、[2.3.1.4]の3番人気を含め、1〜5番人気のトータルが[8.9.7.26]と上位人気は安定している。その結果、配当的にも大波乱は少ない。9番人気のペールギュントが勝った2004年だけは馬連万馬券・3連複14万馬券・3連単100万馬券と荒れたが、他の9年は、馬連は最高で5740円、3連複が最高で12480円(万馬券はこれだけ)、3連単は最高67570円だ。2004年は9・3・7番人気、2007年は3・6・7番人気、2012年は6・3・2番人気の決着。それ以外の年は1番人気が絡んでいるので、堅いと思ったら1番人気中心に堅い馬券、荒れると感じたら3番人気から高配当を狙う、という戦略が面白い。
前走傾向
過去10年で、前走がオープン・重賞だった馬は[3.6.6.44]で勝率5.1%、新馬・未勝利だった馬は[7.4.4.43]で勝率12.1%。G2という格のレースである割には、オープン・重賞経験のある馬より勝ち上がってきたばかりの馬のほうが狙えるという意外なデータが出ている。オープン・重賞からの臨戦組のポイントは前走の着順。前走で勝っていればこのレースでも[2.2.1.4]と半数以上が馬券に絡んでいるが、前走2着以下だと[1.4.5.40]と2〜3着が多くなる。いっぽう新馬・未勝利からの勝ち上がり組は、前走1着時の2着とのタイム差が0.2秒以上(おおむね1馬身差以上)だと[7.2.2.26]、0.2秒差未満だと[0.2.2.17]。前走の勝ちっぷりがいいほど今回も期待が持てるようだ。前走で4コーナー先頭だった馬は[1.2.1.18]で、逃げ馬はあまり信頼したくない。
血統傾向
サンデーサイレンスとその後継種牡馬たちの産駒が[8.6.3.32]、勝率16.3%、連対率28.6%、複勝率34.7%と上々の数字を残している。種牡馬別ではアグネスタキオンが[3.1.1.4]の勝率33.3%と好調。ほかではサンデーサイレンス、スペシャルウィーク、ダンスインザダーク、ブラックタイドの子が勝利。中距離以上に対応できて瞬発力のある種牡馬、というイメージで捉えればいいだろうか。
サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系種牡馬は[0.1.0.4]。グラスワンダー産駒で3番人気だったクラウンレガーロが2着になるなど、ほぼ人気通りの着順に落ち着いている。人気馬だけはチェックしておきたい。
ノーザンダンサー系種牡馬の産駒は[1.3.1.22]。昨年はヨハネスブルグ産駒で2番人気だったホウライアキコが勝っている。これを含め、3着以内に入った5頭はいずれも5番人気以内。穴馬が激走する余地はなく、こちらも人気サイドの時だけ要注意だ。
ナスルーラ系種牡馬の産駒が[1.0.3.14]。ジャングルポケット産駒シェーンヴァルトが勝ったほか、スターオブコジーン、Bernardini、チチカステナンゴの子が3着。出てくればヒモに入れておく、くらいのイメージだろう。
ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒が[0.0.3.17]と苦戦している。これまたヒモ穴候補といったところだ。
母の父を系統別に見ると、ノーザンダンサー系の成績が良好。[6.5.2.33]の勝率13.0%、連対率23.9%、複勝率28.3%という数字を記録している。特に父サンデーサイレンス系×母父ノーザンダンサー系という配合の馬が[5.3.2.13]の勝率21.7%だから、これが第一の軸馬候補ということになるだろう。
母父ナスルーラ系が[2.1.0.15]で、勝った2頭の父はいずれもアグネスタキオン、2着馬の父はディープインパクト。つまり、これまた「父サンデーサイレンス系×母父ナスルーラ系には注意が必要」ということになる。
母父ミスタープロスペクター系は[1.2.3.17]で、こちらは2〜3着候補。母父サンデーサイレンス系も[1.1.2.12]だから、それほど強調することはできない。