ホープフルS(G1)、菊花賞(G1)で2着に好走。重賞勝ちこそないものの、世代トップクラスの走りを見せている。ここまで(2.2.1.0)と安定しており、まだまだ伸びしろも大きそう。中山2200Mではセントライト記念(G2)3着の実績もあるため、古馬との初対戦でも中心視してみたい。

前走の天皇賞・秋(G1)は一線級を相手に6着。立ち回りの上手さが持ち味で、金鯱賞(G2)3着、新潟大賞典(G3)2着、毎日王冠(G2)3着と重賞でも再三の好走を見せている。中山は久々だが、右回りコースは(4.2.0.0)と連対率100%。ここも好勝負になりそうだ。

一昨年の目黒記念(G2)勝ち馬。骨折により休養していたが、復帰2戦目の前走・中日新聞杯(G3)では0秒3差5着と復調気配を見せている。中山コースでは2勝、3勝クラスを連勝の実績あり。距離延長も歓迎で、そろそろ復活のシーンがあってもいいだろう。

新春の中山開催を締めくくる伝統のG2戦。2カ月のロング開催の最終日で、芝の傷みも目立ち、スピードだけではなくスタミナやパワーが要求されるタフな馬場になっている。厳冬期ながらG2戦にふさわしい好メンバで争われる。

過去10年、連対馬は1−2、3−5、2−11、4−7、2−3、7−1、2−1、7−1、1−5、1−3番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は6、4、3連対と悪くない成績だが、下位の7、11、13番人気からも3、1、1頭が連対している。

馬連配当は
3 け た......2回
1000円台...4回
2000円台...1回
3000円台...1回
万 馬 券......2回

11番人気が2着に食い込んだ2014年に1万4960円、その翌年にも1万1950円と荒れたが、その後は19年の2820円が最高配。特にここ5年は1番人気が(2.3.0.0)と人気に応え、堅く収まる傾向を見せている。

一方、3着に4、2、6、2、7、3、8、5、4、6番人気が入った3連単配当は、1270円、2万、29万、16万、3万、2万、2万、12万、1万、1万円台。こちらは10万円を超す万馬券が3回も飛び出す大荒れ。伏兵馬の台頭を視野に入れておきたい。

連対馬20頭のクラス別は、G1組10頭、G2組3頭、G3組4頭、オープン特別組2頭、3勝クラス組1頭。重賞組が強く、最上格のG1組が半数を占めている。

ステップは4連対で菊花賞(6、1、2、7着)組がトップ。3連対で有馬記念(4、10、6着)組が続き、金鯱賞(8、2着)組、福島記念(1、2着)組、ディセンバーS(1、2着)組が2連対で並んでいる。なお、菊花賞組の4連対はここ4年で記録したもの。オーソクレースにはデータの後押しもある。

所属別は関東馬が89頭出走して12連対(連対率14%)、関西馬は51頭で8連対(同16%)。ホームで迎え撃つ関東馬がリードしているが、率で関西馬が逆転。東西間格差はあまり気にする必要はなさそうだ。

年齢別は4〜8歳以上馬が22、29、33、24、32頭出走して7、5、4、3、1連対。連対率は32、17、12、13、3%。明け4歳馬が他世代に水を開けている。この項でもオーソクレースに有利な数字が出ている。(たま)


◎......オーソクレースで軸不動。昨秋のセントライト記念で3着に復帰すると、菊花賞2着。タイトルホルダーに逃げ切りを許したが、ホープフルS2着の底力を示した。デビューからG1・2着2回を含め、馬券率100%。名牝マリアライトの仔が重賞初制覇を飾る。

○......ボッケリーニは連覇を狙った中日新聞杯で0秒3差4着。勝利はならなかったが、前残りの流れの中トップハンデ57.5キロで小差は中身が濃い。2走前に休み明けでハナ差2着に健闘。上がり34秒9も優秀。斤量減を味方に上昇気流に乗れば勝機はある。

▲......ポタジェは強敵ぞろいの天皇賞(秋)で0秒8差の6着。掲示板を外したが、毎日王冠3着がフロックでなかったことを証明した。昨年は左回り専門に使われていたが、5勝中4勝が右回りで、中山は初勝利を飾った舞台。このメンバーなら上位争いに食い込める。

△1......ラストドラフトは昨秋の毎日王冠で復帰して13、8、9着。思ったほどの成績を挙げられなかったが、前走・中日新聞杯は道中いったん後退しながらも、直線で盛り返すしぶとさを見せた。このレースでは過去2回3着している。

△2......キングオブコージは休養明けの中日新聞杯で0秒3差の5着。好位から軽快な走りを見せていたが、あとひと押しが利かなかった。一昨年に4連勝で目黒記念を制した力量馬。中山は3戦2勝で3勝クラスを勝っている。たたき2戦目の一変を警戒したい。

△3......出否微妙だったアサマノイタズラが参戦に舵を切った。昨年のセントライト記念を9番人気で差し切り勝ち。ファンだけでなく、ジョッキーまでもあっといわせた。菊花賞は距離が合わず、有馬記念は相手が強すぎた。重賞制覇の中山で見直す手か。