前走・きさらぎ賞(G3)はスタート直後に挟まれる形になったものの、後方から追い上げて3着。前々走・ホープフルS(G1)では逸走して競走中止となったが、やはり高い能力を秘めている。新馬、芙蓉S(オープン)と内回りコースで2勝。復活の勝利を期待したい。

キャリア2戦目の前走・共同通信杯(G3)で2着に好走。勝ち馬は強かったが、外から良く伸びて長距離輸送にも対応した。1週前には栗東CWで好時計をマークし、ポテンシャルの高さをアピール。引き続き上位争いが期待できそうだ。

デビュー2戦目の未勝利戦(1800M)を6馬身差で圧勝。開幕週とはいえ、走破時計1分45秒2は優秀で、翌日のセントポーリア賞(1勝クラス)より1秒3も速かった。母系はアドバイヤグルーヴ、エアグルーヴらが名を連ねる名門。一気に相手強化されるものの、楽しみは大きい。

上位3頭が皐月賞へ優先出走できるトライアル。過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。

連対馬は1−4、3−1、1−3、3−1、5−1、4−5、5−2、1−3、10−1、6−1番人気の組み合わせで決まった(2011年は阪神競馬)。1番人気は3勝、2着5回と人気に応え、人気薄馬の連対は6、10番人気の1頭ずつとなっている。

馬連配当は
3 け た......3回
1000円台...4回
2000円台...1回
3000円台...1回
万 馬 券......1回

19年に10番人気が連に絡んで1万290円の万馬券が出たが、ほかは16年の3390円が最高配当。伏兵馬の出番は少なく、無理な穴狙いは得策ではない。

一方、3連単配当は2万円台、4万円台、2万円台、1万円台、1万円台、1万円台、3万円台、7440円、23万円台、3万円台。一昨年に23万5870円とド〜ンと荒れたが、9回はほぼ平穏に収まっている。馬連配当同様に大波乱は起こっていない。ちなみに、3着は8、10、11、4、2、1、6、6、7、2番人気だった。

連対馬20頭はすべて芝からの臨戦で、距離別は1600M組6頭、1800M組7頭、2000M組6頭、2200M組1頭。ダートからの参戦馬や1600〜1800M以外からの臨戦馬は割引対象となる。

クラス別では1勝クラス組が現在7年連続連対中で、6勝、2着3回と重賞組を上回る成績を残している。

なお、前走成績を見てみると、掲示板を外した馬の巻き返しはなく、最低でも4着以内に好走していた。

ステップ別(着順)は朝日杯フューチュリティS(1、1、2、4着)組が4連対でトップ。共同通信杯(4、2、1着)組が3連対、2連対できさらぎ賞(3、1着)組とあすなろ賞(1、1着)組が続いている。(たま)


◎......アサマノイタズラは中山の未勝利戦で勝負どころから長くいい脚を使い、4馬身差で楽勝。前走はスローペースで掛かり、直線でも前が壁。それでも上がり2位タイで4着まで迫った。気性面に若さを残すものの、ギアが入ってからの伸び脚は迫力十分。単勝から勝負する。

○......デビュー2戦目の未勝利戦を6馬身差で圧勝したボーデン。走破時計は同日の古馬1勝クラスよりも3秒3も速く、翌日のセントポーリア賞(1勝クラス)を1秒3上回った。中山は新馬で2着した舞台。馬群をさばければ勝ち負けに持ち込める。

▲......ランドオブリバティはホープフルSで逸走して競走中止したが、前走きさらぎ賞で3着。道中慎重に乗りながらも、軌道修正できたのは大きな収穫だった。もともと新馬、芙蓉Sを連勝して重賞初制覇を狙った逸材。本来の能力を発揮できれば、あっさりと勝っても不思議はない。

△1......ヴィクティファルスは前走の共同通信杯で2馬身半差の2着。デビュー2戦目の重賞挑戦だったが、じわじわと脚を伸ばして底力をアピールした。雨予報で時計のかかる馬場になりそうだが、母の父ガリレオ(ヨーロッパの血統)から道悪は歓迎のはず。池添騎手との初コンビで重賞Vを目指す。

△2......ヴィゴーレは芙蓉S4着、続く葉牡丹賞で3着。ホープフルS(9着)はさすがに相手が強かったが、中山コースは向くはず。前走つばき賞は出遅れて最後方からとなったが、馬群をさばきながらメンバー最速の上がりで差し切った。2勝は芝1800M。大駆けに警戒したい。

△3......デビューからレインフロムヘヴンは1、2、8、1着。2走前の東京スポーツ杯2歳Sは初重賞で掲示板を外したが、前々で立ち回れる先行力がある。中山は初めてでも小回りコースは合うはず。距離短縮は好材料。リズムよく自分のペースで走れれば侮れない。