デイリー杯2歳S(G2)2着、ニュージーランドT(G2)3着と重賞で上位争い。前々走のキタサンブラックMでも小差2着に好走しており、条件戦にとどまる器ではないだろう。前走・立雲峡Sは不得手な瞬発力勝負で8着に終わったが、時計のかかる今の中山なら巻き返しが期待できる。

2走前のオホーツクSで勝ち馬と0秒1差の3着。前走・フルーツラインCは11着と案外だったが、大外枠のロスが響いたようだ。中山1800Mは1、3、3、1着と相性が良く、富里特別ではヒシイグアス(のちに中山金杯V)を負かしている。適鞍で巻き返しを期待したい。

過去5回、連対馬は2−1、4−6、9−5、1−5、6−4番人気の組み合わせで決まった(2016〜19年は定量戦)。上位1〜3番人気は2、1、0連対と期待に応えられずにいるものの、伏兵馬の台頭も6、9番人気の2、1連対と少ない。

馬連配当は
3 け た......1回
1000円台...2回
3000円台...1回
万 馬 券......1回

18年に9、5番人気でゴールして1万5940円と荒れたが、ほかは4000円未満に収まっている。ただ、昨年から定量→ハンデ戦に条件が変わり、今年の頭数もフルゲート14頭立て。ひと荒れあってもよさそうな気配だ。

一方、3着に9、8、8、8、3番人気が入線した3連単配当は、8230円、5万円台、55万円台、2万円台、6万円台。馬連が万馬券となった年に55万8060円と大きく荒れたが、残る4回の最高配当は昨年の6万8440円。こちらも波乱は1回だけだが、ハンデ戦だけに人気薄馬の食い込みに警戒したい。

連対馬10頭はすべて芝からの出走で、クラス別(着順)は3勝クラス(4、3、8、7、3、3、5着)組7頭、2勝クラス(1、1、1着)組3頭。3勝クラス組なら前走成績を気にしなくてもよさそうだが、2勝クラス組は1着が連対への条件となっている。

路線別は美浦S組が唯一2連対を果たしているが、今年この組からの参戦馬はなし。

年齢別は4〜7歳以上馬が2、2、5、1連対。サンプル回数は少ないが、明け6歳馬が好相性を見せている。

東西対決は、関東馬が7連対(3勝2着4回)、関西馬は3連対(2勝2着1回)。勝利数、連対数とも関東馬が関西馬を上回っている。

また、性別は牡馬が8連対し、牝馬は2連対。牝馬は苦戦傾向にあるが、挽回に向けて今回6頭が出走する。警戒が必要だ。(たま)


◎......前走のムジカはスタートが鈍く最後方。直線で大外から強襲したが、クビ差届かず2着。位置取りの差が着差に出た。ローズS2着の実績で、後手に回った秋華賞8着も悪くない。発馬を決められれば、いつオープン入りしてもいい速力を秘めている。

○......強敵はドナアトラエンテ。新馬勝ちのあと休み休みで出世が遅れていたが、昨年1、2勝クラスを連勝し、休養を挟んで現級で連続2着と上昇を続けている。全姉が3冠牝馬のジェンティルドンナ。そろそろオープン入りを決めたい。

▲......ウイングレイテストは2走前のキタサンブラックMで1馬身半差の2着。休養明け2戦目で文字通り一変してみせた。前走は発馬で後手に回り、瞬発力勝負も向かなかった。ニュージーランドT3着の重賞実績を見直す手だ。

△1......ニシノカツナリは5カ月半ぶりの前走・常総Sでアタマ差の2着。スタートは良くなかったが、中団で脚をため、逃げ切った勝ち馬に迫った末脚は光った。一度使われた上積みは大きく、ハンデも背負いなれた57キロ。引き続き好勝負が期待できる。

△2......中山芝2000Mの前走でムーンライトナイトは2勝クラス勝ち。好スタートから最後方に下げ、直線馬群をさばいてゴール前でキッチリと差し切った。スパっと切れる脚はないが、中山は2勝と相性のいいコース。昇級戦でもハンデ52キロなら侮れない。

△3......穴を出せばワールドヘリテージか。前走の常総Sは0秒3差の7着。スローペースの後方で差し切れなかったが、次走につながるメンバー最速タイの上がりで追い上げた。ハンデ戦に変わり57キロから3キロ減は好材料。仕掛どころひとつでV戦線に浮上する。