2走前の富士S(G2)を制して重賞初制覇。続くマイルCS(G1)でも6着と善戦しており、G3なら上位評価できる一頭だろう。まだ気性面に課題を残すものの、福永騎手とのコンビでは4戦3勝。富士Sを制した東京マイルで2つ目のタイトルを狙う。

昨年の当レース2着馬。今回も有力視されるヴァンドギャルドらに先着し、勝ち馬とは半馬身差の接戦だった。前走・エリザベス女王杯(G1)は8着に終わったものの、実績のある東京コース(重賞2着3回)なら見直しが必要。昨年の雪辱を果たしたいところだ。

前走・若潮S(3勝クラス)を制してオープン入り。軽ハンデだったとはいえ、早め先頭から豪快に突き抜け後続を3馬身引き離した。持ち時計も大幅に短縮しており、今週の追い切りでは美浦坂路で4ハロン50秒7の好時計。今の勢いなら重賞でも軽くは扱えない。

過去10年、連対馬は5−7、8−4、2−5、8−3、3−9、5−6、3−5、3−5、1−6、4−6番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は1、1、4連対と苦戦中で、6〜9番人気から計7頭の伏兵馬が連対している。

馬連配当は
1000円台...2回
2000円台...1回
3000円台...2回
4000円台...1回
6000円台...1回
7000円台...1回
万 馬 券......2回

2けた人気から連対した馬は見られないが、5、7番人気と3、9番人気で決着した年に1万2090円、1万4690円の万馬券が飛び出している。

一方、3連単配当は9万、6万、1万、9万、15万、35万、1万、2万、1万、12万円台で決まった。こちらも10万を超す高配当が3回も出ている。ちなみに、3着は2、7、4、5、1、11、1、2、4、5番人気だった。

連対馬20頭すべてが芝からの参戦で、距離別は1400M組1頭、1600M組13頭、1800M組1頭、2000M組1頭、2200M組3頭、3000M組1頭。当レースと同距離のマイル戦から臨戦した馬が65%を占めている。

クラス別は重賞組12頭、オープン特別組5頭、3勝クラス組3頭。格上の重賞とオープン組が計17頭と強いが、3勝クラス組はここ2年連続で連対していることを覚えておきたい。

路線別(着順)は4連対でニューイヤーS(5、2、1、9着)組がトップ。次いで、3連対でエリザベス女王杯(6、5、8着)組と京都金杯(1、7、2着)組が並び、2連対でマイルチャンピオンS(6、11着)、元町S(1、1着)組が続いている。ただ、最多連対のニューイヤーS組は2015年を最後に連に絡んでおらず、近年はステップから有力馬をあぶりだすのは難しい。

関東馬は67頭が出走して8連対、関西馬82頭で12連対。連対率は各12、15%。東西対決は関西馬が優勢となっている。

また、年齢別は4〜8歳以上馬が38、40、32、28、11頭出走して、8、6、5、1、0連対。連対率は21、15、16、4、0%。明け4歳馬が他世代を一歩リードしている。

牡馬133頭と牝馬16頭で争った性別は14対6。連対率は各11、38%。牝馬は連対数で劣勢だが、率で牡馬を圧倒している。(たま)


◎......本命に5歳牝馬のシャドウディーヴァを推す。前走エリザベス女王杯は道中で前が壁になり、通過順が7→9→14と下がったが、直線で進路を探りながら0秒7差8着まで盛り返した。過去10年エリザベス女王杯から直行した馬は14、16、18年に勝利。半馬身差の2着に泣いた昨年のリベンジを果たす。

○......前走の京都金杯でトリプルエースは出遅れ。大外16番枠で外々を回るロスに加え、先行有利の流れも向かず0秒5差の8着に敗れたが、着順ほど負けていない。2〜3歳時に重賞で好走した実績があり、ここでも通用する下地は十分。鞍上をルメール騎手に強化したとなれば、首位争いは必至だ。

▲......ヴァンドギャルドは2走前にこの舞台で行われた富士Sで重賞初制覇。中団待機からメンバー最速の上がりで後続を0秒2差突き放した。前走のマイルCSは強敵相手で6着と敗れたが、0秒5差ならG1で戦えるメドは立った。マイルは4勝と得意。今回も大崩れは考えられない。

△1......カラテは昨年暮れから年をまたいで2、3勝クラスを連勝。ともに中団から3コーナー手前で早めに仕掛け、直線入り口で並びかけて突き抜ける強い競馬。前走の走破タイム1分32秒9は前開催の芝1600Mで最速と重賞でも十分に通用する。

△2......ダイワキャグニーは昨夏にエプソムCを勝利し、メンバーがそろった毎日王冠で2着に好走した。全8勝を東京で挙げているコースの鬼。前走の日経新春杯は同じ左回りだが、距離が長かった。7歳馬でも衰えなし。ホームグランドでの反撃に期待する。

△3......サトノ軍団で穴を出せばサトノインプレッサか。昨春に毎日杯を勝利して、ダービーで4着。秋に期待が高まったが、菊花賞で12着に敗れた。前走の日経新春杯も7着と凡走したが、このメンバーに入れば実績上位。大駆けに警戒したい。