左回りで全3勝を挙げているサウスポー。当舞台で行われた3走前のやまびこSではアタマ差の2着に好走し、現級2度目の連対を果たした。追い切りの動きも軽快で、再び首位争いが期待できる。

前走・角田浜特別(2勝クラス)はスタートを決めてハナへ。脚抜きのいい馬場だったとはいえ、前半3ハロン32秒9のハイペースで飛ばして堂々と押し切った。逃げた時は4戦3勝と好成績。ハナさえ切れれば前走の再現も。

中央競馬は今週から五輪シフトで新潟と函館の2場開催。開幕週の新潟・土曜メインは3勝クラスによるダート1200Mのハンデ戦。過去5回のデータを参考に傾向を見てみたい。

レースはすべてフルゲート15頭立て。連対馬は3−4、1−2、2−1、1−10、9−7番人気の組み合わせで決まった。

馬連配当は
3 け た......1回
1000円台...1回
2000円台...1回
5000円台...1回
万 馬 券......1回

上位1〜4番人気は3、2、1、1連対と悪くない成績だが、伏兵馬の台頭も強烈で、昨年は人気薄同士のワンツーで3万8720円の高配当決着となった。

一方、3連単配当は8万、1万、1万、9万、122万円台。毎年フルゲート15頭で争われる激戦で、4けた配当に収まったことはなく、昨年は122万馬券が飛び出す大荒れ。ハンデ戦だけに波乱も十分視野に入れておきたい。ちなみに、3着は9、7、8、6、8番人気だった。

連対馬10頭のクラス別(着順)は、オープン特別組1頭(15着)、3勝クラス組6頭(3、4、3、2、8、13着)、2勝クラス組3頭(1、1、1着)。3勝クラス組が主力となっているが、前哨戦を勝ち上がって波に乗る2勝クラス組にも警戒が必要となっている。

また、距離別はダート1200M以下組8頭、ダート1400M組1頭、芝1600M組1頭。ダート6ハロン戦からの臨戦馬が好成績を残している。

ステップは花のみちS(3勝クラス=4、3、2着)組が3連対。今年はナイトブリーズが参戦する。

年齢別は3〜7歳以上馬が3、10、33、18、11頭出走して0、4、4、2、0連対。連対率は0、40、12、11、0%。4〜6歳馬なら大きな割り引きは必要なさそうだ。

東西対決は関東馬35頭と関西馬40頭で争って、0対10。関東馬は劣勢だが、3着を見ると4頭が入線している。問答無用の切り捨ては危険か。

また、性別は牡馬が49頭出走して6連対(連対率12%)、牝馬は26頭で4連対(同15%)。牡馬が連対数で優勢だが、今年は牝馬が一挙8頭参戦し、巻き返しを狙っている。

連対馬の斤量は(53、55)(56、55)(55、54)(55、54)(54、54)キロ。ハンデ54〜56キロが9連対をマークしているが、3着に51〜53キロの軽量馬が4頭入線。馬券対象としては外せない存在となっている。


◎......エアコンヴィーナは春にこの舞台でアタマ差の2着。好スタートから2番手に付け道中も楽な手応え、4コーナーを回って先頭に立ち完全に勝ちパターンに持ち込んだが、ゴール寸前で交わされた。ここ2戦は掲示板止まりだが、距離が1200Mに替わり、斤量も1キロ減。オープン入りするチャンスだ。

○......昨秋にカフェクラウンは18カ月の長期休養から復帰して9着。初戦を飾れなかったが、たたき2戦目に型通り2勝クラスを快勝した。昇級後は足踏みが続いているが、2戦はともに重馬場で、前走は初の右回りの影響もあったか。もともとは新馬、2勝クラスを連勝した素質馬。得意の左回りで一変する。

▲......シンシティは昨年1月にデビューして3勝、3着1回、4着2回。3勝はいずれも逃げ切りで、着差は2馬身、4馬身、2馬身半差の圧勝だった。今回は昇級戦、3カ月ぶりとなるが、過去の実績から不安はなく、鞍上もこの馬を知り尽くした田中健騎手。スタートを決めれば勝ち負けに持ち込める。

△1......サウンドワイズは1、2勝クラスを連勝した勢いで挑んだ前走の西部日刊スポーツ杯で1番人気を裏切って14着。スタートから押して押して好位をキープしたが、3コーナーで早々と脱落した。確たる敗因は不明だが、あえて挙げれば1000M戦が忙しかったか。2連勝時のスピードを見直す手だ。

△2......ナイトブリーズはダートに替えて3連勝で3勝クラス入り。昇級戦のブラッドストーンS3着、続く花のみちSでも5着と善戦止まりのレースが続いているが、2走前に現級にメドを立て、前走も4カ月ぶりで掲示板を確保した。たたき2戦目で、斤量も2キロ減。大崩れは考えられない。

△3......ダート1200Mに照準を合わせてラフィンクロンヌは2、2、1、2、2、1着。好発からハナを主張する積極的な競馬で連続連対している。今回は3カ月ぶり、昇級戦と条件は厳しいが、底を見せていない6ハロン戦。相手なり走れるしぶとさを発揮できれば差はない。