昨年の函館2歳S(G3)覇者。京王杯2歳S(G2)でもレコード決着の2着に好走するなど、このメンバーでは実績上位の一頭だ。前走・ファルコンS(G3)は9着と振るわなかったが、プラス12キロと大幅な馬体増で、道悪も響いた印象だ。今週は栗東坂路で好時計を叩き出しており、仕上がりは良さそう。本来のスピードで押し切れるはずだ。

昨年暮れのクリスマスローズSを制し、オープン2勝目をマーク。前走・桜花賞(G1)は13着と振るわなかったものの、本質的にマイルは長かった印象だ。ひと息入れて立て直し、乗り込みは入念。実績のある1200M(3.1.0.0)で巻き返しを狙う。

前々走から1200Mに距離を短縮して2連勝。前走(1勝クラス)は大外枠から終始外を回りながらも、豪快に差し切って後続を3馬身半突き放した。脚質の幅も広がり、上昇一途。初めての重賞でも楽しみは大きい。

2017年までオープン特別として施行されていたが、18年から重賞に昇格した。ここでは過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。

レースはすべて芝1200メートル戦。連対馬は(3)(2)、(1)(13)、(4)(6)、(1)(14)、(9)(5)、(8)(4)、(4)(6)、(2)(1)、(9)(6)、(1)(13)番人気の組み合わせで決まった(18年は2着同着)。上位1〜3番人気は4、2、1連対と大不振。代わりに6番人気以下から2けた人気3頭を含む9頭の伏兵馬が連対している。

馬連配当は
1000円台…2回
3000円台…1回
4000円台…2回
6000円台…2回
9000円台…1回
万馬券…………3回

11、13、15年に1万720円、3万440円、1万3910円の万馬券が飛び出し、6000円以上の高配当も3回出る荒れ模様となっている。

ステップ(着順)は橘S(2、5、3、5、4、5、3、3、13着)組が9連対と好相性で、2連対でフィリーズレビュー(8、15着)組が続いている。

性別は牡馬が81頭出走して7連対(連対率9%)、牝馬は66頭で14連対(同21%)。出走頭数は少ないが、牝馬が牡馬を圧倒している。


ビップウインクは2走前に1200メートルに距離を短縮すると、未勝利、1勝クラスを連勝。ともにレース最速の上がりで、後続を1馬身1/4、3馬身半突き放した。ここ2戦のスピード能力とスプリント適性の高さを見ると、3連勝での重賞制覇も十分可能だ。

馬単は(16)←→(12)、(16)←→(8)、(16)←→(11)、(16)←→(5)、(16)←→(2)。

3連単は(16)←→(12)から(8)(11)(5)(2)と、(16)←→(8)から(12)(11)(5)(2)への3着流し。