前走・エプソムC(G3)は4着に終わったものの、勝ち馬とは0秒2差。内を突いた先行勢に有利な展開となったが、本馬だけが外を回って追い込んできた。マイルは(3.0.1.0)と相性が良く、左回りで2勝。牡馬が相手でもタイトル奪取の期待は十分とみる。

前走・谷川岳S(L)を制し、3年2カ月ぶりの復活勝利。左回りで計5勝を挙げているサウスポーで、新潟マイルは3戦3勝と負けていない。17年の新潟記念(G3)2着など、重賞でも好走可能な力量馬。引き続き同舞台なら、再度の好走も可能だろう。

一昨年の当レース勝ち馬。前走・ヴィクトリアマイル(G1)は出遅れて8着に終わったものの、G3なら見直しが必要になるだろう。休養を挟んで立て直し、中間は意欲的に調教を消化。久々は苦にしないため、ここもマークは外せない。

過去10年、連対馬は6−2、4−2、1−5、4−1、4−1、2−6、3−7、7−4、1−5、1−6番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は5、3、1連対とほめられた成績ではないが、上位人気が連をそろって外したのは2017年の1回だけ。

馬連配当は
1000円台...4回
2000円台...3回
3000円台...1回
4000円台...1回
7000円台...1回

17年こそ7、4番人気のワンツーで7180円の中穴馬券となったが、万馬券が飛び出すような波乱は起こっていない。

一方、3着に10、3、8、3、6、9、1、5、3、4番人気が入った3連単配当は、13万、3万、2万、1万、3万、10万、3万、13万、2万、2万円台。こちらは10万を超す高配当が3回も出る大荒れ。穴党には3連単をお勧めしたい。

連対馬20頭のクラス別は重賞組16頭、オープン特別組1頭、3勝クラス組3頭。重賞組が連対馬の80%を占め、格上の強さをアピールしている。

路線別は中京記念組が7連対と好相性で、現在6年連続で連対を果たしている。ちなみに、今年はこの組から6頭が参戦している。ほかでは2連対で安田記念組とエプソムC組が続いている。

年齢別は3〜7歳上馬が11、23、59、38、29頭出走して、1、6、8、4、1連対。連対率は9、26、14、11、3%。連対数で5歳馬、率で4歳馬が世代をリードしている。

また、関東馬78頭と関西馬82頭で争った東西対決は、7対13。連対率はそれぞれ9、16%。関西馬が関東馬を大きく引き離している。

性別は牡馬が129頭出走して15連対(連対率12%)、牝馬は31頭で5連対(同16%)。牡馬は連対数で牝馬を上回っているが、率では劣勢となっている。


◎......プリモシーンは全4勝を芝1600M戦で挙げているマイル巧者。前走のヴィクトリアマイルは出遅れて8着と不本意な結果となったが、今年2月に東京新聞杯を勝って重賞3勝目を挙げている。3カ月の休み明けとなるが、鉄砲駆けはOK。スタートを決めて4個目のタイトルを奪取する。

○......前走のエントシャイデンは馬場の悪い中、内から伸びて0秒1差の3着。3走前の京王杯スプリングCでは9着に敗れていたが、10度目の重賞挑戦で馬券圏を確保した。姉も弟も重賞ウイナーの血筋。いつ素質が開花しても不思議はない。

▲......アンドラステはデビュー2戦目の重馬場の勝ち時計が、翌日の中京記念(やや重)を0秒2上回った。キャリア6戦で挑んだ前走のエプソムCでも0秒2差の4着に健闘した。高速決着、キャリアの浅さを克服できれば好勝負に持ち込める。

△1......クリノガウディーは2走前の高松宮記念で1位入線ながら4着降着。前走は58キロのトップハンデに加え、直線の不利で力を出し切れなかった。今年2月の東京新聞杯では好位から踏ん張って3着。距離延長で反攻する。

△2......昨年9月にトロワゼトワルは京成杯オータムHを日本レコードで3馬身半差の圧勝。2走前のヴィクトリアマイルでも見せ場を作って4着と掲示板を確保した。逃げ馬の宿命で強さともろさが同居するが、ノーマークにはできない。

△3......今年のアストラエンブレムは、洛陽S(3着)、東風S(2着)、谷川岳S1着。すべて芝1600M戦で、この距離も(5.3.2.3)と5着以下はなし。さらに新潟に限れば3戦全勝とコース適性も抜群。7歳馬でも衰えはなく、軽視すると痛い目にあいそうだ。