デビュー2戦目から破竹の5連勝。いずれも後続に圧倒的な差をつけるなど、ポテンシャルは計り知れない。すべての勝ちレースで先行したうえ、上がり最速をマークするなど内容も秀逸。持ち時計も走るたびに更新しており、あっさり重賞タイトルを獲得してしまっても驚けない。

ここまで(5.1.2.0)と複勝率100%。前走・名古屋グランプリ(交流G2)では距離延長を苦にせず、初挑戦で重賞タイトルを獲得した。当馬もまだ底を見せていない魅力があり、今回は走り慣れた1800M(4勝)。重賞連勝も可能な素質馬だろう。

昨年のJBCレディスクラシック(交流G1)覇者。一線級の牡馬を相手にした前走・チャンピオンズC(G1)では果敢にハナを切り、4着と健闘した。自在に動けるレース巧者で、左回りも7戦4勝、2着2回。引き続き同舞台で上位進出を狙う。

この時期に行われた過去6回、連対馬は4-8、1-3、1-9、4-2、1-12、1-13番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は4、1、1連対と連対馬の半数を占めているが、人気薄の8〜13番人気からも4頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
3 け た……1回
1000円台…1回
4000円台…1回
6000円台…2回
万 馬 券……1回

一昨年に1万2560円の万馬券が飛び出し、4000円以上の中穴配当も3回。すんなりと収まる傾向にはない。

また、3着に1、8、3、1、10、6番人気が入線した3連単配当は、3万円台、1万円台、5万円台、8200円、46万円台、4万円台。1番人気が馬券圏から消えたことはないが、一昨年に46万馬券が飛び出す大荒れとなっている。

連対馬12頭の路線別は、3連対でジャパンCダート(現チャンピオンズC)組、東京大賞典組、師走S組が並び、2連対でみやこS組が続いている。

年齢別は4〜8歳以上馬が1、6、1、3、1連対。連対率はそれぞれ8、32、4、14、9%。5歳馬が他世代をリードしている。


◎……本命に明け4歳馬のチュウワウィザードを推す。昨年暮れの名古屋グランプリでは重賞初挑戦で初制覇を果たした。半馬身差だったが、直線がわずか194Mのコースで、先に抜け出したミツバを差し切る強い競馬。昨年2月デビューで(5.1.2.0)。ダート1800Mも(4.1.1.0)と底を見せていない。

○……相手はインティ。2戦目の未勝利勝ちから休養を挟んで目下5連勝。そのすべてが2着に4馬身差以上をつける圧勝で、レースの上がり3ハロンも5戦とも最速だった。今回はオープン入り初戦で、初の重賞挑戦だが、ダート界に新星が誕生する可能性もある。

▲……アンジュデジールはJBCレディスクラシックを制して、牡馬相手の前走チャンピオンズCでも4着に逃げ粘った。ダートは13戦して(5.3.1.4)。ここまで一度も掲示板を外していない。目標はフェブラリーSだが、ここでも好勝負が期待できる。

△1……スマハマは3連勝のあとの前走・青竜Sでアタマ差の2着。直線でムチを入れるとヨレたが、57キロの斤量と久々の影響が出たか。とはいえ、押さえ込んだ3着馬がオメガパフュームだった。強い明け4歳馬の1頭だが、今回は8カ月ぶりの実戦。△の評価とした。

△2……グレンツェントは一昨年のこのレースの覇者。その後スランプに陥っているが、この距離は(5.2.0.2)と得意にしている。前走の武蔵野S9着は9カ月半の休み明け、マイルも短かった。一息入れて立て直して、重賞制覇の舞台。大駆けに警戒したい。

△3……穴を出せば丸山騎手騎乗のコスモカナディアンか。前走のベテルギウスSは4着と敗れたが、57キロの斤量で道中折り合い、0秒2差まで迫った。中京コースは2度目だが、初参戦が昨年の東海Sで0秒1差の2着。こちらもはまれば一発が決まる。