デビュー戦では直線で外にヨレるなど若さを見せながらも、33秒0の強烈な末脚を繰り出して圧勝。ラスト3ハロン11秒3-11秒2-11秒0の加速ラップを余力十分に差し切った。皐月賞馬アルアインの全弟で、血統背景は文句なし。まだ素質だけで走っている印象だが、ここもすんなり決めるようなら先々まで期待は膨らむ。

キャリア2戦目の前走・デイリー杯2歳S(G2)は好位からの正攻法で2着に健闘。その時の1、3着馬が次走のG1でも好走しており、レースのレベルも高かった。前走後はフレグモーネにより順調さを欠いたものの、中間の稽古では軽快な動きで仕上がりの良さをアピール。道中の折り合いもつくため、1ハロン延長でも力を発揮できそうだ。

デビュー戦を逃げ切って快勝。昇級戦の前走・こうやまき賞(500万下)は敗れたとはいえ、差す競馬に対応してアタマ差2着と収穫の大きな一戦だった。まだトモに甘い面があるため、直線平坦の京都に替わることはプラスになりそう。初勝利に導いたM.デムーロとの再コンビでタイトル獲得を狙う。

過去10年の連対馬は(8)(5)、(1)(2)、(5)(1)、(3)(8)、(1)(4)、(6)(5)、(2)(1)、(1)(2)、(1)(4)、(6)(1)番人気で決まった。上位1〜5番人気は7、3、1、2、3連対と人気に応え、伏兵馬の連対は6、8番人気の2頭ずつとなっている。

馬連配当は
3けた…………6回
1000円台…1回
2000円台…1回
9000円台…1回
万馬券…………1回

08年と11年に9140円、1万280円の高配当が出ているが、8回は3000円未満で決着。無理な穴狙いは避けたほうがよさそうだ。

東西対決は関東馬2連対(連対率29%)、関西馬18連対(同19%)。関西馬が連対数で圧倒しているが、率では関東馬が関西馬を大きく上回っている。

また、キャリア別は1〜6戦以上馬が0、7、7、4、1、1連対。2〜4戦馬が好成績を残している。キャリア1戦で臨むダノンマジェスティら4頭にとっては気になるデータとなっている。


カツジは新馬戦を好位から抜け出して楽勝。続くデイリー杯2歳Sは直線モタれて追えなかったが、1馬身1/4差の2着に粘り込んだ。長くいい脚を使えるタイプ。まっすぐ走れば末脚がさく裂する。