デビューから圧巻の2連勝。新馬戦を上がり3ハロン32秒6の豪脚で制すると、続く野路菊S(オープン)では重馬場を苦にせず、楽々と突き抜けた。ディープインパクト産駒らしい瞬発力があり、直線の長い東京コースに替わるのは歓迎。無傷の3連勝を狙う。

G1レース6勝を挙げたモーリスの全弟。評判馬ぞろいの新馬戦では2番人気にとどまったものの、外から上がり3ハロン最速できっちりと差し切った。レースレベルも高く、当時の3〜6着馬がのちのレースで勝利(うち2頭が現オープン馬)。兄の背中を知るムーア騎手とのコンビで重賞タイトルを狙う。

休み明けの前走・アイビーS(オープン)で連対確保。マイペースで逃げた勝ち馬を捕らえ切れなかったが、ハナ差2着まで追い上げて力は十分に示した。これでデビューから4戦全て3着以内。長距離輸送や道悪を克服している点は心強い。ひと叩きされて再度の同舞台なら、出番は大いにありそうだ。

朝日杯フューチュリティSや来春のクラシック戦線につながる注目の一戦。ちなみに、暮れのG1にはここ10年で京王杯2歳Sと最多タイとなる4頭の連対馬を輩出している。

レースは15、14、17、16、15、15、15、13、11、10頭立て。連対馬は(9)(3)、(9)(1)、(1)(3)、(1)(3)、(1)(10)、(1)(3)、(2)(4)、(4)(1)、(4)(2)、(2)(4)番人気で決着した。上位1〜4番人気の6、3、4、4連対に対して、人気薄の9、10番人気からそれぞれ2、1頭が連対している。

馬連配当は
3けた…………1回
1000円台…5回
3000円台…2回
5000円台…2回

2007年と11年に5000円台の高配当となったが、2000円未満の配当も6回。フルゲート18頭立てで争われたことがないこともあるが、大荒れには至っていない。

一方、3着に5、4、9、7、12、7、5、9、6、1番人気が入った3連単配当は、14万円台、8万円台、5万円台、5万円台、52万円台、6330円、6万円台、4万円台、2万円台、8270円。07年に14万馬券が出て、11年にも52万馬券が飛び出しているが、4けた配当も2回。堅いか荒れるかの見極めが必要となっている。

連対馬のクラス別(地方馬1頭を除く)は、重賞組3頭、オープン特別組6頭、500万下組1頭、新馬組5頭、未勝利組4頭。オープン組が9連対しているが、500万下以下からも10頭が連対。条件組以下が格上のオープン組を上回る実績を残している。

連対馬20頭の前走成績は、1着17頭、2着2頭、4着1頭。前哨戦で勝利していることが理想となっている。

路線別はサウジアラビアロイヤルC(旧いちょうS)組が、唯一、同一路線から4連対している。ただ、今年この組からの参戦馬はなく、ステップで強調できる路線はない。

連対馬のキャリアは、1〜4戦以上馬がそれぞれ5、13、2、0連対。連対率は16、28、5、0%。キャリア4戦以上馬は苦戦中で、2戦馬が最有力となっている。

所属別は関東馬85頭、関西馬55頭、地方馬1頭で争って、12、7、1連対。連対率は14、13、100%。連対数で関東馬が他所属馬をリードしている。


ルーカスはデビュー戦を快勝。勝ちタイムは2週後の札幌2歳Sよりも0秒8速く、上がりも34秒4と優秀だった。15年の年度代表馬モーリスの全弟で、血統どおりにスケールの大きな走りは魅力。まずは2連勝で偉大な兄に一歩近づきたい。

馬単は(7)←→(4)、(7)←→(3)、(7)←→(2)。

3連単は(7)←→(4)から(3)(2)と、(7)←→(3)から(4)(2)への3着流し。