重賞ではなかなか勝ち切れずにいたが、前走・京成杯オータムH(G3)で待望の初タイトル獲得。勝負どころで外々を回りながらもレベルの違う末脚で豪快に差し切った。サマーマイルシリーズのチャンピオンにも輝き、上昇気流に乗っての参戦。田辺騎手とも手が合う印象で、重賞連勝も可能とみる。

春の安田記念(G1)は5着に敗れたものの、勝ち馬とは0秒2差。直線で前が壁になる場面から盛り返しており、力負けではない。そのレースを除けば、マイル戦では重賞2勝を含めて(3.2.1.0)。休み明けの前走・札幌記念(G2)は5着に終わったが、ひと叩きされて適距離なら好勝負に持ち込める。

前々走・マイラーズC(G2)で2年7カ月ぶりの勝利。重賞5勝目を飾り、古豪復活をアピールした。秋競馬の成績が優秀で、9〜11月は(3.2.4.1)。昨年の当レースでも今回と同じ休み明けのローテ&斤量58キロで僅差2着に好走した。前走・安田記念(G1)は直線で包まれてしいまい8着に終わったが、スムーズなら巻き返し必至。

過去10年、連対馬は(4)(7)、(4)(5)、(6)(11)、(2)(14)、(1)(6)、(5)(3)、(1)(9)、(2)(12)、(4)(1)、(3)(4)番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は3、2、2連対とアテにならず、代わりに、人気薄の6番人気以下から7頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
1000円台…2回
2000円台…1回
3000円台…1回
4000円台…2回
5000円台…1回
万馬券…………3回

2けた人気馬が連対した年に、2万5590円、2万2000円、1万4780円の万馬券が出ている。

一方、3着に8、7、15、13、5、14、14、5、3、2番人気が入線した3連単配当は、17万、9万、219万、171万、3万、46万、25万、26万、2万、1万円台。こちらも09年と10年に219万、171万馬券が飛び出すなど大荒れ。穴党には楽しみなレースとなっている。

路線別(着順)は京成杯オータムH(3、4、6、2、2、6着)組が6連対でトップ。次いで、安田記念(13、15、5着)組が3連対、2連対でダービー卿チャレンジT(1、12着)組とポートアイランドS(1、8着)組が並んでいる。

年齢別は3〜7歳以上馬が5、6、6、3、0連対。連対率はそれぞれ12、29、15、8、0%。3〜5歳馬が連対数でトップ争いを繰り広げている。

所属別は関東馬11連対(連対率15%)、関西馬9連対(同10%)、地方馬0連対(同0%)。関東馬が他所属馬をリードしている。

前走の安田記念でイスラボニータは2馬身1/4差の8着。中団から楽に追走できたが、直線で前が壁になり不完全燃焼の競馬に終わった。皐月賞を含め、重賞5勝の実績で、58キロも背負い慣れた斤量。勝って青写真通りにマイルCSに駒を進める。

馬単は(15)←→(11)、(15)←→(6)、(15)←→(8)、(15)←→(2)、(15)←→(5)。

3連単は(15)←→(11)から(6)(8)(2)(5)と、(15)←→(6)から(11)(8)(2)(5)への3着流し。