新馬戦はタフな重馬場をあっさり克服して○ロイカバードに楽勝。2戦目は急坂のある阪神でラスト2ハロン11秒5-11秒3の流れを豪快に差し切り、2連勝でクラシック候補に名乗りを挙げた。瞬発力を要求される京都外回りコースに替わるのは歓迎で、さらにパフォーマンスを上げる可能性大。ロイカバードを返り討ちにして春の中山に弾みをつけたい。

アメリカの歴史的名牝アゼリを母に持ち、セレクトセールで2億5200万円の高値がついたディープインパクト産駒。新馬戦こそ◎サトノダイヤモンドに敗れたが、その後は良血に違わぬ走りで2連勝。特に前走・福寿草特別は大外を回るロスがありながらメンバー最速の上がりで差し切り、モノの違いを見せつけた。一戦毎に良化し、今回で京都は4戦目。サトノダイヤモンドを徹底マークしてどこまで迫れるか注目だ。

卓越した瞬発力を誇り、これまで3戦すべて上がり3ハロン最速をマーク。新馬戦は出遅れながらも出色の上がり32秒4で鮮烈な差し切りV。前走・シクラメン賞でもスローペースの上がり勝負をきっちり競り勝ち、見事にオープン入りを果たした。再度、決め手比べになれば重賞でも侮れない。

過去10年の連対馬は(2)(1)、(3)(2)、(8)(5)、(1)(2)、(5)(1)、(3)(8)、(1)(4)、(6)(5)、(2)(1)、(1)(2)番人気で決まった。1〜3人気は6、5、2連対とまずまずの成績で、10回中5回は上位3番人気以内の組み合わせで決着している。

馬連配当は
3けた…………6回
1000円台…1回
2000円台…1回
9000円台…1回
万馬券…………1回

08年と11年に9140円、1万280円と荒れたが、8回は3000円未満。無理な穴狙いは避けたほうが賢明か。

また、3着に7、4、7、10、6、2、2、3、6、3番人気が入線した3連単配当は1万円台、1万円台、21万円台、3万円台、2万円台、8万円台、4970円、2万円台、3310円、1270円。08年に上位人気がそろって馬券圏外に消えて21万馬券が飛び出したが、この年を除くとほぼ平穏に収まっている。

連対馬のクラス別は、重賞組5頭、オープン特別組4頭、500万下組8頭、未勝利組3頭。格上のオープン組が9連対と貫禄を見せているが、500万下組以下からも11頭が連対。格は気にしなくてもよさそうだ。なお、連対馬20頭の前走はすべて5着以内。前哨戦で掲示板を外した馬は狙いを下げたい。

路線別は福寿草特別組が4連対と好相性を見せている。

キャリアは1〜6戦以上馬が0、5、6、4、2、3連対。連対率は0、26、30、17、20、11%。全連対馬の戦歴は2〜6戦。今年キャリア1戦で臨むウルトラバロックとロワアブソリューには気になるデータとなっている。


ディープインパクト産駒のサトノダイヤモンド(税抜き2億3000万円)とロイカバード(同2億4000万円)の新馬以来の“5億円マッチ に大きな注目が集まる。

ただ、馬券的な妙味は薄く本命にレプランシュを推す。デビューから3戦芝1800メートルに出走し、すべてレース最速の上がりで1、7、1着。7着敗退のアイビーSは2カ月半ぶり、出遅れ、スローの流れが敗因とはっきりしている。高額馬2頭が意識し合い仕掛けが少しでも遅れれば、世代屈指の末脚がさく裂しても不思議はない。