オープン特別で2着3回、3着1回の実力馬。中山の1800M戦では凡走が続いていたが、1600Mに距離短縮した前走・オアシスSはサノイチに先着して連対を確保。メンバー最速の上がりで半馬身差まで迫り、復調をアピールした。引き続き同舞台の東京マイルなら再度勝ち負けになる。

左回りコースで全5勝(東京4勝)のサウスポー。もともと1400Mが主戦場だったが、今年から東京マイルに的を絞り、3走前の白嶺S(準オープン)を快勝。フェブラリーS(G1)はさすがに相手が強かったが、休み明けの前走・オアシスSは大外を回りながらも3着に追い込んだ。今回は叩いた上積みが見込め、逆転の可能性も。

同条件で行われた過去4回の連対馬は4-1、3-11、2-1、10-5番人気で決まった。

馬連配当は870円、8350円、370円、2万2520円。1番人気が連対した時は堅く収まっているが、2けた人気が絡んだ年に8000円台や万馬券の高配頭が出ている。

一方、3連単配当は1万円台、15万円台、4570円、53万円台。こちらも4けた配当と10万超の万馬券が混在する結果となっている。ハンデ戦だけに波乱も視野に入れておきたい。ちなみに3着は2、6、4、6番人気だった。

連対馬8頭のクラス別は、重賞(地方交流を含む)4頭、オープン特別4頭。条件戦から連対した馬はいない。

ステップは(東海S=栗東S)(かきつばた記念=ブリリアントS)(アンタレスS=オアシスS)(欅S=マーチS)の組み合わせでゴール。データが少ないこともあり、同一路線から連対した馬は出ていない。

年齢別は4〜8歳馬が1、4、1、1、1連対。連対馬は各世代から出ているが、連対数で5歳馬が一歩リードしている。

連対馬のハンデは(58、58.5)(57.5、55)(57、57.5)(56、55)キロの組み合わせで決着。1、2着に入線した8頭はすべて55キロ以上の斤量で、軽量馬は苦戦している。

なお、トップハンデ馬は2、8、(2、3)、(3、11)着の成績。ハンデ頭は4回中3回で馬券対象となる好走を見せている。

東西対決は関東馬2連対(連対率は11%)、関西馬が6連対(同14%)。ダート高額条件は関西馬が強く、現在4連勝中で、連対数でもリードしている。


◎……たたき2戦目のオアシスSでキクノソルは半馬身差の2着。差し切れなかったが、直線レース最速の上がりで追い込んだ。オープン特別で2着3回と勝ち切れずにいるが、実績上位は明らか。引き続き東京のマイルが舞台。今度こそ差し切りVだ。

○……前走のサノイチは出遅れて最後方となったが、直線外から0秒2差の3着まで迫った。2走前のG1フェブラリーSはさすがに荷が重かったが、一息入れたオアシスSで一変を見せた。オープン特別なら地力上位で、55キロのハンデでも恵まれた。

▲……フィールザスマートはここ3戦で5、5、3着。あと一押しが利かずに結果を出せずにいるが、実績のない1400M戦で掲示板を確保した。距離延長は好材料で、東京のマイルも3勝と得意。展開ひとつで一気の差し切りも可能だ。

△1……5カ月ぶりのオアシスSでチャーリーブレイヴは0秒2差の5着。差し、追い込み馬が優勢の中、最後までしぶとく粘った。全5勝中4勝が東京コース。上積みが見込める今回も当然上位争いが期待できる。

△2……2走前にオリオンザジャパンは東京ダート2100Mを2分11秒0の好タイムで快勝。5カ月の休み明け、4コーナー14番手という厳しい条件を一蹴して差し切った。芝の前走メイSは度外視してよく、力を出し切れば差はない。

△3……ワンダーコロアールは3カ月半ぶりの欅Sで0秒4差の5着。2番手に付け、直線でもいったん先頭に立つなど次走につながる競馬だった。たたき2戦目。積極策に出れば押し切れるスピードを備えている。