連覇を狙った前走・京都金杯(G3)は惜しくも2着。わずかにクビ差届かなかったが、鋭いイン差しで強襲。今回も人気のフルーキーには先着を果たした。昨年は雪の影響で1週順延となり、再度の長距離輸送を強いられながらG1勝ち馬ホエールキャプチャの2着。前々走・マイルCS(G1)でも5着に入るなど、一線級相手に健闘した能力はこのメンバーでも上位だ。目下リーディングトップを走るC.デムーロを背に昨年の雪辱を果たす。

中山で争われた前走・ニューイヤーS(8着)は1番人気を裏切ったが、本質的に小回りは不向き。全6勝中5勝を挙げている得意の東京に替われば、話は別だ。昨年は出走中最速の上がりをマークして5着。その後も同じ左回りの新潟・関屋記念(G3)3着など、重賞で上位争いを演じている。ひと叩きされて太めだった馬体が締まり、順当に良化ムード。条件が好転する今回は巻き返せる。

通算11戦中10戦で掲示板をキープ。唯一の着外は菊花賞(6着)で、マイル戦ではまず崩れない。前走・京都金杯(G3)でも中間に外傷のアクシデントがありながら0秒2差4着。入念に乗り込まれた今回は前走以上のデキにあることは間違いない。能力全開なら重賞タイトルにも手が届く。

過去10年、連対馬は1-7、1-12、1-2、6-13、5-15、2-1、5-7、8-4、2-5、8-3番人気の組み合わせで決まった。1〜3番人気は3、4、1連対と精彩を欠き、代わりに6番人気以下から8頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
3 け た……3回
1000円台…1回
3000円台…1回
6000円台…1回
万 馬 券……4回

3けた配当で収まったことが3回ある一方で、万馬券決着も4回。2けた人気が台頭することも珍しくなく、難解となっている。

距離別は1400M組2頭、1600M組16頭、2000M組1頭。2200M組1頭。当レースと同じマイル戦から参戦した馬が好成績を挙げている。

クラス別はG1組2頭、G2組2頭、G3組7頭、オープン特別組8頭、準オープン組1頭。連対馬の20頭中19頭をオープン組が占め、条件組は苦戦している。

路線別(着順)は京都金杯組(1、4、9、5、12、1着)が6連対でトップ。次いで、5連対のニューイヤーS組(3、1、5、2、1着)、2連対で阪神C組(4、5着)とキャピタルS組(1、1着)が並んでいる。2けた着順から巻き返したケースも見られるが、上記の組なら5着以内が連対への理想条件となっている。

年齢別は4〜8歳上馬が34、40、37、32、11頭出走して、6、6、7、1、0連対。連対率はそれぞれ18、15、19、3、0%。7歳以上馬でなければ狙える。


◎……フルーキーは初の古馬重賞挑戦となったチャレンジCでクビ差の2着。続く、前走の京都金杯でも小差の4着と健闘した。もともとは角居厩舎の看板馬の1頭。菊花賞6着馬が復活すれば重賞制覇は当然だ。

○……サトノギャラントは前走のニューイヤーSで0秒4差の8着。4カ月ぶり、14キロ増の馬体で1番人気を裏切ったが、次走につながるいい伸びを見せた。東京のマイルは5戦して4勝。良馬場なら自慢の末脚がさく裂する。

▲……エキストラエンドは昨秋のマイルCSで0秒4差の5着。前走・京都金杯で連覇は逃したが、クビ差の2着と距離巧者ぶりをアピールした。G3では力量上位の存在。上記2当をまとめて差し切る決め手を備えている。

△1……タガノグランパは前走・マイルCSで0秒8差の10着。2走前が菊花賞(4着)だったことを思えば、一気の距離短縮で上々の成績だったといえる。一息入れての出走となるが鉄砲も3歳G2で3着の実績。大駆けを警戒したい。

△2……穴を出せばヴァンセンヌか。長期休養明けから復帰して3勝2着1回。過去データでは条件組は苦戦しているが、目下3連勝中の上がり馬。芝1600Mで2勝を挙げ、東京でも1勝。底を見せていない魅力もある。

△3……アルフレードは11年の朝日杯フューチュリティSを制し、翌年のNHKマイルC2着馬。その後馬券対象となっていないが、出遅れた前走のニューイヤーSで復調の兆し。抑えには挙げておきたい。