ダート通算(4.2.0.1)と安定感は群を抜く。前走・猪苗代特別は初の福島コースに難なく適応し、通算5度目の最速上がりをマーク。わずか2戦で再昇級を果たした。降級前の金蹄Sでは5着に敗れているが、乱ペースに巻き込まれながらもしぶとく耐えた内容に、ダートでの堅実ぶりが改めて際立った。勢いに乗って中1週の昇級戦。再度同舞台なら勝ち負けになる。

3歳時には重賞のレパードS(G3)でも連に絡んだ実績馬。1000万クラスに降級した前走は、後続を0秒5も突き放す圧勝劇を披露した。初の福島遠征となるが、同じ右回りの中山ダート1800Mで新馬勝ちを収めており、小回りに対する不安は微塵もない。まだキャリア6戦。今後の飛躍に向け、楽しみの大きい1戦だ。

過去5回の連対馬は7-2、6-1、1-14、2-4、4-2番人気で決着。2011年は東日本大震災で該当レースなし。09、12年はハンデ戦だった。

1〜3番人気はそれぞれ2、3、0連対。1、2番人気のどちらかが必ず連に絡んでいる。

馬連配当は
1000円台…3回
4000円台…1回
万馬券……1回

ブービー14番人気のヤマニンシャスールが2着に健闘した12年に2万100円の波乱となったが、全体としては平穏に収まる傾向を見せている。

3着には4、9、2、3、10番人気が入線。3連単配当は、5万円台、9万円台、12万円台、1万円台、7万円台。上位人気馬と伏兵馬の組み合わせで荒れ模様になっている。

連対馬10頭の前走クラス(着順)は、準オープン8頭(10、1、10、2、2、11、2、4着)、1000万下2頭(1、1着)。準オープンからの臨戦馬は成績に関係なく巻き返している。

年齢別は4〜8歳馬が3、6、1、0、0連対。連対率は33、18、6、0、0%。連対数では5歳馬が、率では4歳馬が他世代をリードしている。

牡・セン馬VS牝馬は66頭と7頭で争って連対数9対1。連対数では牡馬が圧倒している。

関東馬は49頭出走して6連対(連対率12%)、関西馬が24頭で4連対(同17%)。関東馬が連対数で上回っているが、率では関西馬が逆転している。


◎……ロワジャルダンはダートで4勝、2着2回、5着1回。3走前に連を外したが、その敗因も休養明け2戦目のいわゆる“2走ボケ とはっきりしている。ダートでは底を見せておらず、前走と同じ福島の1700M戦。連勝のチャンス十分。

○……トミケンユークアイはダート1700Mの前走・津軽海峡特別を1分42秒8で逃げ切り勝ち。脚抜きのいい不良馬場だったとはいえ、前日のオープン特別・大沼S(稍重)を1秒1しのぐ速い時計だった。福島にも良績があり、昇級戦からV圏内だ。

▲……クライスマイルはデビューから2連勝し、G3レパードSで2着した実力馬。その後は半年休養したが、復帰3戦目の前走、後続を3馬身突き放して楽勝した。ここでは能力上位の存在。上位2頭をまとめて降しても不思議はない。

△1……スズカヴィグラスは年明けから不振が続いたが、前走の灘Sで3着。好スタートで2番手に付け0秒2差の3着としぶとい粘りを見せた。現級で2着2回の力量馬。流れひとつでオープン入りできる力を秘めている。

△2……前走のイースターパレードは4コーナー13番手から追い込んで0秒8差。上位馬の大半が4コーナー4番手以内だったことを思えば大健闘といえる。この距離で3勝の実績があり、ノーマークにするのは危険だろう。

△3……ティアップレーヴは今年4戦すべて2ケタ着順と低迷が続いているが、昨年春に新潟、東京、福島で3連勝した実力馬。しかもその3勝目がこの福島の1000万特別で、勝ち時計も同開催の準オープンと0秒3差。大駆け候補に挙げておきたい。