昨年の天皇賞・秋(G1)は一線級を相手に4着に健闘。続くジャパンC(G1)でも0秒3差8着に入るなど、重賞戦線で地力をアピールしている。58キロを背負った天皇賞のパフォーマンスから、ハンデ泣きの心配は無用。昨年の当レースは7着に敗れたが、軌道に乗った今なら主役級の評価が必要だろう。

前走のAJCC(G2)は外から追い上げるも4着まで。手応えの割に伸びなかったが、これは馬体重20キロ増の影響だろう。それでも勝ち馬とは0秒1差。古馬混合の重賞でも戦えることは示した。馬体をひと絞りできれば、更に期待できるはずだ。

格上挑戦で挑んだ昨秋のエリザベス女王杯(G1)でメイショウマンボの2着に好走。前走の京都記念(G2)でも牡馬を相手に4着と健闘した。休み明けを使って状態は良化ムード。背負い慣れた54キロなら、上位争いに持ち込めるはず。

一昨年から開催時期が12月から3月に繰り上がった。過去2回のレースは17、18頭立てで、1〜3着に6-9-1、5-1-3番人気が入線した。1番人気の勝利はないが、3、2着と複勝圏を確保している。

馬連配当は5510円、1470円で、3連単配当が5万4410円、1万7230円。1着に6、5番人気の伏兵馬が入線し、ハンデ戦らしい波乱傾向を示している。

馬券対象の6頭はすべて重賞からの参戦。路線別(着順)は小倉大賞典組(2、4着)と日経新春杯組(2、3着)の2頭ずつと、アメリカJCC組(4着)、中山金杯組(2着)となっている。前走1着馬はいないが、前哨戦で全馬2〜4着に好走していた。

年齢別は(7、7、4歳)、(5、6、6歳)の組み合わせで、関東馬と関西馬の内訳は、関東1頭(1着)と関西5頭だった。


◎……ラキシスはG1初挑戦のエリザベス女王杯で0秒2差の2着。続く前走の京都記念でも牡馬一線級を相手に0秒3差の4着と能力の高さをアピールした。まだキャリア7戦で、伸びシロは十分。G3戦で背負い慣れた54キロ、重賞初制覇のチャンスだ。

○……2カ月半ぶりの前走京都記念でアンコイルドは3着。強敵相手に天皇賞(秋)、ジャパンCで戦ってきた地力を見せ付けた。2000Mは全5勝を挙げているベストの距離で、ハンデ57キロも問題なし。たたき良化型が2戦目で本領を発揮する。

▲……前走のアメリカJCCでレッドレイヴンは0秒1差の4着。直線であとひと伸びが利かなかったのは馬体重20キロ増の影響か。昨春は2400Mの青葉賞、ダービーで惨敗しているが、2000M以下では(3・2・0・0)。距離短縮を味方に巻き返す。

△1……ラブリーデイは2000Mの小倉記念、金鯱賞で連続2着。好位追走から直線勝負にかける正攻法の競馬で攻めた。前走の有馬記念は相手が強く、ゆるい馬場も合わなかった。金鯱賞と同舞台で反撃に転じる。

△2……前走のアメリカJCCでフラガラッハは5着。レース最速の上がりで追い込んだが0秒1差だけ届かなかった。トップハンデ57.5キロを背負うが、中京は12、13年に中京記念を連覇した舞台。末脚勝負に持ち込めればチャンスはある。

△3……穴を出せばサムソンズプライド。昨年の春に500万下、プリンシパルSを逃げて連勝した。その後勝ち星はないが、今回は開幕週の馬場でハナを主張できる組み合わせ。単騎逃げの粘り込みを警戒したい。