中山芝1200Mで1000万、準オープンを連勝。オーシャンS(G3)でも0秒2差4着の実績があり、舞台適性はメンバー随一だ。ここを目標に乗り込み入念。休養明けでも有力視。

京都へ遠征した昨秋の桂川Sで4着。アースソニックら実力馬を相手に接戦を演じた。地元の中山では(1・2・1・0)と堅実な成績。休養明けでも押さえておきたい。

過去5回はフルゲート16頭に対して、15、16、16、16、16頭が参戦。連対馬は1-5、8-3、1-2、3-4、3-8番人気の組み合わせで決着した(11年は6月開催でハンデ戦)。

上位1〜3番人気から毎年1頭は連に絡んでいるが、上位人気馬同士で決まったのは1回のみ。5番人気以下の伏兵馬も3頭連対している。

馬連配当は1020円、5070円、720円、3790円、4630円。最高配当は8、3番人気でワンツーした10年の5070円。万馬券などの波乱には至っていない。

3連単配当は1万7910円、10万5720円、4680円、2万4320円、7万8990円。こちらは10年に10万馬券が飛び出し、昨年も7万円台の高配当が出ている。毎年、多頭数で行われているだけに波乱を視野に入れた馬券購入をお勧めしたい。ちなみに、3着には6、2、3、1、6番人気が入線した。

連対馬10頭の前走を距離別に見ると、1200M組8頭と1400M組2頭。短距離をステップにした馬が好成績を残している。

クラス別(着順)は重賞組1頭(6着)、オープン特別組1頭(3着)、準オープン組7頭(3、7、6、5、5、14、5着)、1000万下組1頭(1着)。前走で馬券対象となったのは3頭だけ。7頭は5着以下からの巻き返しだった。

ステップは唯一トリトンS組が5連対と同一レースから連対馬を出している。

年齢別は3〜8歳以上が0、3、4、2、1、0連対。連対率は0、23、20、7、8、0%。連対数で5歳馬、率で4歳馬がリードしている。

性別は牡馬が46頭出走して8連対(連対率17.4%)、牝馬は31頭で2連対(同7%)。ここまで牝馬は苦戦している。

関東馬VS関西馬は50頭と29頭で争い、5対5。連対率は10%と17%。連対数は互角となっているが、率で関西馬が上回っている。


◎……前走のコウヨウアレスは前に壁を作れず、掛かって12着に失速。1番人気を裏切ったが、2走前の昇級戦では0秒1差4着と、このクラスにメドを立てている。時計のかかる馬場は歓迎で、芝での全3勝はスプリント戦。ベストの距離で反撃する。

○……ブランダムールは中山の芝1200Mで(1・2・1・0)と底を見せていない。洋芝の函館(稍重)で1000万を勝ち、不良馬場の前走・桂川Sでも0秒1差の4着なら“良重 兼用の脚質。5カ月半ぶりの実戦に戸惑わなければ上位争いは必至だ。

▲……マッキーコバルトは前走のトリトンSで0秒2差の4着。直線、馬群の中で追い出しを待たされるロスがなければ差はもっと詰まっていた。8歳馬でもデキ落ちはなく、仕掛けどころひとつで差し切れる。

△1……マコトナワラタナは京都芝1200Mのオープンで2勝の実力馬。前走は坂のある阪神コース、距離も1ハロン長いと思われる1400Mで0秒2差の2着と健闘した。過去に2度中山で凡走しているが、充実した今なら互角に戦える。

△2……セイコーライコウは11年にG3のシルクロードSとオーシャンSで、小差の4着に食い込んだ力量馬。4カ月ぶり、力のいる馬場になると見て狙いを下げたが、能力を出し切れば上位争いに浮上する。

△3……セイクレットレーヴは前走、芝1400Mの復帰戦で、0秒1差6着。中山もマイルで3歳時にニュージーランドT(G2)2着の実績がある。スプリント戦に良績はないが、1200Mの流れが味方すれば大駆けもある。