前々走のダービー卿CT(G3)でカレンブラックヒルからクビ差の2着。優れた先行力があり、降級すれば上位評価して当然の一頭だろう。休養明けだが、帰厩後は入念な調整で好時計をマーク。パワーのある大型馬だけに、ハンデ頭でも最有力とみる。

前走のフリーウェイSは、前が残る不利な展開を追い上げて0秒3差6着。東京コースで3勝の実績があり、左回りの新潟コースにもすんなり対応できそうだ。久々は苦にしないタイプ。相手には加えておきたい。

昨年から距離が1600→1400Mに短縮され、定量戦からハンデ戦に条件も変更となった。

その昨年はフルゲート18頭立て。中団で脚をタメていた2番人気のエクセラントカーヴが馬場の真ん中から力強く伸びて差し切り勝ち。2着は中団から差してきたコスモソーンパーク、3着には後方から追い込んだターフェルが入った。

2番人気の優勝で単勝配当は400円と堅かったが、馬連は9610円、馬単1万4420円、3連単16万8760円。12番人気が2着、3着にも6番人気が食い込んだため、ハンデ戦らしい波乱のレースとなった。

年齢別は3〜9歳馬が2、4、8、2、1、0、1頭出走して、上位1〜3着に4、5、5歳馬が入線した。

性別は牡馬10頭と牝馬8頭で争い、牝馬、牡馬、牡馬の順。「夏走る」といわれている牝馬が優勝した。

また、東西対決は関東馬13頭と関西馬5頭で争い、1、2着を関東馬が占め、3着に関西馬。関東馬は出走頭数が多いこともあるが、好成績を残している。

出走馬18頭のハンデは51〜58.5キロの範囲で、上位3頭は54、56、54キロ。58.5キロだったハンデ頭は7着、最軽量馬も11着の敗退だった。


◎……モグモグパクパクは2走前に不良馬場の由比ヶ浜特別を快勝。2階級の降級だったとはいえ、58キロを背負っての強い競馬だった。前走は高速決着でいつもの決め手を発揮できなかったが、ジワジワと伸びて5着と掲示板を確保した。スピード決着では苦しくなるが、時計のかかる馬場なら出番は十分にある。

○……3カ月ぶりとなるマジックタイムだが、2歳時に2勝を挙げ、今年2月のG3クイーンCでクビ差2着に好走した。前走のオークス13着凡退は、2400Mの距離が長かったようだ。自己条件の準オープンで、52キロの斤量ならV争いは必至だろう。

▲……前走のフィリピンTをバクシンテイオーは後方から差し切り勝ち。展開がはまったとしても実に強い競馬だった。5カ月ぶりで激走した反動は気になるが、1400Mは守備範囲。昇級戦でも前走2キロ減のハンデなら好勝負に持ち込める。

△1……カオスモスは2走前のダービー卿チャレンジTでカレンブラックヒルとクビ差の2着。続くマイラーズCで6着と敗れたが、重賞級の能力を秘めている。4カ月ぶり、トップハンデ58キロでも準オープンに出走できるのは有利。久々でも軽視はできない。

△2……プランスデトワールは4勝中3勝を左回りで挙げているサウスポー。準オープンをなかなか勝ち切れずにいるが、5カ月半ぶりの前走フリーウェイSでも0秒3差の6着と崩れていない。久々をたたき2戦目。距離1400Mもベストだ。

△3……出負けした前走のTVh杯でチャーチクワイアは0秒2差の5着。新潟コースで10、6着と敗れているが、いずれも1800M戦で、距離が合わなかったようだ。距離短縮で反撃があってもおかしくない。