オープンクラスでも上位の力を持っており、ここでの地力上位は明白。前走の春雷S(OP)はアタマ・クビ差の3着に敗れたが、好位からの競馬に対応できたことは収穫だった。今回は降級戦。軸馬としての信頼度は高そうだ。

昨夏に当舞台で行われたバーデンバーデンC(OP)を勝利。安定した先行力があり、平坦・小回りコースへの適性が高い。ひと叩きされて順当に良化し、調教では好時計をマーク。押さえておきたい一頭だ。

中央競馬は今週から福島、中京競馬が開幕。本格的な夏競馬に突入する。

開幕週の土曜メインはフルゲート16頭立てで行われる準オープン。2011年は「東日本大震災」の影響で開催がなかったため、ここでは同条件で行われた過去2回のデータで傾向を見てみたい。

レースはともに16頭立て。連対馬は3-6、6-3番人気の組み合わせで決まった。

馬連配当は8450円、3960円。3番人気が2年連続で連対しているが、ヒモに人気薄が絡んで波乱傾向を見せている。

また、3連単配当は6万80円と4万1900円。こちらも上位1、3番人気が入線しているものの、いずれも万馬券決着となっている。

連対馬4頭はすべて準オープンの芝から参戦。路線別は(朱雀S・9着=ジューンS・11着)、(フリーウェイS・14着=駿風S・3着)。前走成績に関係なく巻き返しが可能となっている。

東西対決は関東馬19頭と関西馬13頭で争い、2対2。連対率は11、15%。連対率で関西馬が一歩リードしている。

年齢別は3〜7歳以上馬が0、1、2、1、0連対。3、7歳以上馬は馬券に絡んでいない。


◎……マイネルエテルネルは7カ月半ぶりの前走水無月Sで0秒6差の6着。久々の実戦でも抜群の手応えで直線を向いたが、前が開かずに追い出しが遅れたのが痛かった。降級戦を差し切れない不満は残るが、昨年この時期にバーデンバーデンCを快勝している力量馬。たたき2戦目で得意の1200M戦。今度はきっちりと結果を出す。

○……昨秋の中山でプレイズエターナルは準オープンのセプテンバーSを快勝。その後も重賞の京阪杯で4着するなどオープンで好走を繰り返している。ひと息入ったが、降級して小回りコースならV争いに加われる。

▲……アビリティラヴはダート1200Mで500万下から準オープンまで3連勝し、オープンに昇級した前走でも3着。芝は初めてだが、降級して得意のスプリント戦。ダート巧者だけに時計がかかれば首位争いに浮上する。

△1……前走の直線競馬でカハラビスティーは6着。連勝は2で止まったが、昇級+初の直線1000M競馬を考えれば悲観する内容ではない。3走前は500万下だったとはいえ、逃げて2着を5馬身ちぎる圧勝。1200Mに戻ったここは警戒したい。

△2……アンヴァルトは今年3月に復帰して、15、5、3着。レースを使われながら着順を上げ、着差も確実に詰めている。前走の上位2頭はオープンからの降級組。その格上馬を相手に着差は0秒1だった。小回りコースで流れに乗れば好勝負に持ち込める。

△3……7カ月半ぶりとなるダノンエレガントだが、休み明けは1、5、2、1、1着と得意。昇級戦の前走は6着と敗れたが、強敵相手に0秒5差なら悪い内容ではない。時計のかかる馬場になれば鉄砲巧者の大駆けが期待できる。