昨年の秋華賞(G1)3着の力量馬。前走・ヴィクトリアマイル(G1)は10着に敗れたが、勝ち馬とは0秒5差。本来、中距離が主戦場であることを考えれば健闘の部類だ。昨秋に当舞台で行われたムーンライトハンデ(準オープン)では、実力馬のアドマイヤタイシと大接戦の3着だった。適距離の牝馬限定戦なら、十分に勝機がある。

昨秋、3連勝で愛知杯(G3)を制覇。ここ2戦は結果が出ていないが、前走・ヴィクトリアマイル(9着)ではアロマティコに先着。状態そのものは決して悪くない。本質的には中距離がベスト。ダートもこなせるパワー型で、直線に急坂がある阪神(内回り)は合うはず。押さえておくべき1頭だ。

昨夏の小倉日経オープンでは4角先頭の積極策。ゴール前で惜しくも差されたが、牡馬を相手に上々の内容だった。状態の良化を見込める復帰2戦目。持ち味のスピードが生かせる開催前半の馬場ならチャンスがある。

改修工事後の新コースで行われた過去6回、連対馬は(2)(5)、(12)(10)、(9)(4)、(3)(14)、(2)(7)、(1)(7)番人気で決まった。1番人気は昨年、人気に応えて1着となったが、ほかの5回はすべて4着以下に敗退。2、3番人気も2、1連対と不振で、7番人気以下から半数の6頭が連に食い込んでいる。

馬連配当は1910円、7万4000円、5200円、8410円、3490円、1720円。3けたで収まったことはなく、08年には7万馬券が飛び出す波乱となっている。

連対馬の前走をクラス別(成績)に分けると、重賞組5頭(14、15、16、6、9着)、オープン特別組2頭(3、5着)、1600万下組2頭(1、1着)、1000万下組3頭(9、1、1着)。重賞組の5頭はすべて前走掲示板を外した馬の巻き返しで、1000万下組からも9着馬が連対。前走成績はあまり気にしなくてもよさそうだ。

路線別はヴィクトリアマイル組から2頭が連対しているが、ほかに同一レースから連に絡んだ馬はなく、ステップは強調できる材料にはならない。

連対馬のハンデは、(53、54)(48、52)(53、52)(53、53)(55、56)(53、50)キロ。12頭中9頭までが53キロ以下の軽ハンデ。軽量馬には警戒が必要だ。

なお、トップハンデ馬は延べ9頭出走して、連対できたのは一昨年2着のブロードストリート1頭だけ。ハンデ頭は疑ってかかった方がよさそうだ。


連闘で臨むハワイアンウインドで勝負する。昨年7月に小倉で2000メートルをレコード勝ち。走破時計1分57秒2はこのメンバーで一番速く、開幕2週目の高速馬場も大歓迎。2階級上への挑戦となるが、阪神コースに勝ち星があり、51キロの軽ハンデなら重賞初制覇のチャンス。