前走・新潟大賞典(G3)で重賞初制覇。ハンデ面(55キロ)で有利だったことを差し引いても、好位から正攻法で抜け出した内容は高く評価できる。コース替わりの阪神芝2000Mは3戦3勝の好実績。近6戦で4勝と完全に軌道に乗った今なら、重賞連覇の期待を持てる。

1月のアメリカJCC(G2)覇者。右にモタれる癖があるが、ラチを頼れる右回りコースでは勝負強さを発揮する。阪神ではラジオNIKKEI杯(G3)を制した実績があり、内回りの持続力勝負は合う。有力視すべき1頭だ。

昨秋以降、G1以外の重賞では2、1、2、3着の好実績。輸送は苦にせず、内回りコースにも合うタイプ。阪神コースも2度目。大型馬ながら仕上がりは早く、休み明けでも要注意だ。

一昨年までは12月の阪神競馬で行われ、昨年から6月に日程を繰り上げ、距離も1800→2000メートルに延長された。開催時期、距離が変更となったため、ここでは昨年の競走のみを振り返ってみたい。

レースは10頭立て。横一線のスタートからイケトップガンが押し出されるようにハナに立ち、2番手がトゥザグローリー。前半1000メートル通過が1分2秒3というスローの流れ。道中楽な手応えで直線を向いたトゥザグローリーが、残り1ハロンで楽々と前を捕らえてそのままゴール。2年連続で有馬記念3着の地力の違いを見せつけ、重賞5勝目を挙げた。2着は後方から追い込んだショウナンマイティ、3着には好位追走のトーセンラーが入線した。

1〜3着に2、1、5番人気が入り、馬連590円、馬単1180円、3連単6900円。上位人気が人気に応えて平穏に収まった。

上位3頭は中山記念(G2、10着)、大阪杯(G2、1着)、新潟大賞典(G2、11着)。重賞から参戦した馬が馬券圏内を占めた。このレースをステップに宝塚記念に向かう馬も多く、少頭数でもハイレベルの戦いだった。ちなみに、昨年は1、2、4、5着の4頭が出走した。

年齢別は4〜8歳以上馬が3、1、1、4、1頭出走して、上位3頭は5、4、4歳馬の順。6歳以上馬は馬券対象にはならなかった。

また、東西対決は関東馬2頭と関西馬8頭で争い、3着までをすべて関西馬が占め、関東馬はナカヤマナイトの4着が最高成績だった。


昨年の秋にダイワファルコンは復帰して、重賞戦線で【1212】の成績。2度馬券対象外となったが、いずれもG1戦。G2、G3戦では力のあるところを見せている。2000メートルは福島記念(やや重)で後続を2馬身ちぎって圧勝した距離で、前走より1.5キロ軽い斤量も有利だ。

馬単は(15)←→(14)、(15)←→(7)、(15)←→(11)、(15)←→(16)、(15)←→(4)。

3連単は(15)←→(14)から(7)(11)(16)(4)と、(15)←→(7)から(14)(11)(16)(4)への3着流し。