前走の府中Sは後方からの競馬。直線で外に出すのに手間取ったが、上がり最速の決め手でハナ差2着まで追い込んできた。展開を問わない堅実なレースぶりが持ち味で、崩れたのは接触のあった3走前のみ。引き続き同舞台で行われる今回も、首位争いに絡んでくる公算大とみる。

前走のシンボリルドルフCを制して4勝目。休養明けの前々走・緑風Sこそ良いところなく大敗したが、叩き2戦目でレースぶりが一変した。今回は勝って再び同条件。3ハロンの距離短縮に難なく対応した前走の内容から、久々の2000Mを苦にすることもなさそうだ。

一昨年まで芝2400Mで行われ、昨年は1600M戦。そして今年は2000Mと距離変更が繰り返されている。参考になるレースがないため、過去データによるレース分析は見送りたい。

◎……2走前のヴァーゲンザイルの勝ち時計は前週のG2日経賞を0秒6上回った。前走の緑風Sは詰めが甘く0秒1差の5着と敗れたが、もともと重賞級の能力を秘めている。この距離にも勝ち星があり、準オープンならいつ突破してもいい力量馬だ。

○……エキストラエンドは休養明けの緑風Sで惨敗したが、前走のシンボリルドルフCを好タイムで勝ち上がった。年明けのG2日経新春杯で5着の実力馬。勝って前走と同条件の準オープンなら、好勝負は必至だろう。

▲……前走のトウカイオーロラは4コーナー最後方から伸びて0秒1差の4着。スローの流れで差し切れなかったが、次走につながるレース最速の上がり33秒5を発揮した。2000M戦は3勝と得意。今回も当然首位争いになる。

△1……ジェントルマンは昨春の下鴨S(準オープン)を1分57秒6の好タイムで快勝した。現級勝ちしている力量馬で、持ちタイムも優秀。2カ月ぶりでも力を出し切れば勝ち負けに持ち込める。

△2……マーブルデイビーは前走の府中Sで7着。4コーナー最後方から鋭く迫ったが、流れが向かず0秒4差届かなかった。一息入れて立て直した効果が出れば、上位争いに浮上する。