格上挑戦した前走・エリザベス女王杯(G1)で3着に好戦。最後方待機から直線だけの競馬でクビ+アタマ差まで追い込んだ。展開や道悪がうまくハマったことを差し引いても、非凡な素質は十分にうかがえた。今回も格上挑戦となるが、G3のハンデ戦(54キロ)なら前走より条件は楽。勝機は大いにありそうだ。

オークストライアル・フローラS(G2)の勝ち馬。その後は勝ち鞍がないが、クイーンS(G3)で古馬を相手に3着と確かな素質がある。左回りの2000Mという設定は圧勝したフローラSと同じで、初コースでも適性は高そう。オークス(G1)1番人気の実績を再評価したい。

前走・ターコイズS(OP)は8着に敗れたが、勝ち馬とは0秒3の小差。不利とされる中山マイルの大外枠でなければ、もっと際どかったはず。オークス3着の素質馬だけに距離延長は好材料。左回りコースとも相性が良い(1・2・1・0)。ハンデ53キロなら、巻き返しの可能性十分だろう。

師走の中京競馬を締めくくる、牝馬限定のハンデ重賞。06年に6月から12月に繰り下がり、ここ2年は馬場改修工事のため小倉競馬場で行われた。少々参考にしづらい面もあるが、芝2000メートル戦に変わりはないため、過去6回のレースで傾向を見てみたい。

連対馬は(1)(3)、(4)(2)、(16)(14)、(4)(7)、(6)(1)、(2)(9)番人気で決まった。当初2回は上位人気馬同士の決着だったが、その後は毎年伏兵馬が連に絡む難解な一戦となっている。

馬連配当は640円、1470円、6万1380円、7340円、2680円、6860円。08年に16、14番人気のワンツーで6万馬券が飛び出し、その後も波乱含みの傾向を見せている。

路線別(着順)はエリザベス女王杯組が7連対(5、4、7、16、7、8、10着)と好成績を残している。

年齢別は3〜6歳以上馬が3、5、3、1連対。4歳馬が他世代をリードしている。

また、連対馬12頭のハンデは50〜57キロの範囲で、その組み合わせは(56、56)キロ、(57、53)キロ、(51、50)キロ、(56.5、55)キロ、(55、56)キロ、(56、55.5)キロ。55キロ以上の馬の活躍が目立つが、08年には軽量馬同士の1、2着で、3連単144万の大万馬券が飛び出している。

なお、トップハンデ馬は(1、2、4)着、(1、3)着、8着、1着、(2、3、9、12、中止)着、(1、15)着。6回中で5回連対なら、ハンデ頭はノーマークにできない。


人気薄のパワースポットで勝負する。前走はダッシュ鈍く1頭だけ最後方。4コーナーで集団に取り付き、馬込みに突っ込んで1馬身半差の6着まで迫った。初芝、馬群をさばくロスがありながらレース最速の上がり33秒8をマークした。距離は延びるが引き続き裸同然の50キロ。直線413メートルの中京で重賞初制覇を決める。

馬単は(18)←→(14)、(18)←→(7)、(18)←→(15)、(18)←→(16)、(18)←→(4)。

3連単は(18)←→(14)から(7)(15)(16)(4)と、(18)←→(7)から(14)(15)(16)(4)への3着流し。