女傑ブエナビスタの半弟。デビューから順当に2連勝を飾り、素質の高さをアピールした。特筆すべきは姉を彷彿とさせる抜群の瞬発力。前走のアルメリア賞(500万下)では、ラスト2ハロン10秒4-11秒5の切れ味勝負を好位からセンス良く抜け出した。このメンバーならさほど速いペースにはなりそうになく、再び上がりの競馬になれば、重賞でも即通用の可能性十分。ここも難なくパスするようなら、クラシックがはっきりと見えてくる。

休養前のシンザン記念(G3)を好時計で快勝。7番人気の低評価だったが、3着に完封したマルセリーナが次走のエルフィンS(OP)を制するなど、当時の相手関係を考慮すれば実力は本物と見て良さそうだ。好位で流れに乗れるレース巧者で、現時点での完成度は世代上位。今回は休養明けの上、57キロも不利な材料だが、押さえておくべき存在だろう。

デビュー戦の前走を圧勝。勝ち時計は平凡だったが、残りの1ハロンだけで後続を一気に5馬身突き放したように、当馬も決め手は相当なモノがある。血統的に見ても05年の皐月賞(G1)で2着に入ったシックスセンスの甥で、クラシックへの期待もムリ筋ではあるまい。キャリア2戦目の今回は初輸送、一気の相手強化と条件は厳しいが、先物買いで狙ってみたい。

売上金の5%相当額を「東北関東大震災被災地支援」に拠出する支援競走。

過去10年、連対馬は(1)(3)、(1)(13)、(9)(5)、(2)(1)、(2)(5)、(1)(11)、(1)(6)、(6)(1)、(1)(12)、(3)(5)番人気のワンツーで決着した。馬連配当(04年は枠連)は3けた〜2000円台6回、6000〜8000円台2回、万馬券2回。1番人気は7連対と人気に応えているが、2、3番人気が計4連対と不振で、6000円以上の高配当が4回も出ている。

連対馬のクラス別は重賞組9頭、オープン特別組2頭、500万下組7頭、新馬組1頭、地方交流組1頭。オープン組が11連対を占めているが、500万下組以下からもほぼ互角の9連対。格を気にする必要はなさそうだ。

路線別は3連対の共同通信杯組がトップに立っているが、2連対でラジオNIKKEI杯2歳S、アーリントンC、つばき賞などが続いている。

また、連対馬の前走成績は1着12頭、2着4頭、3着2頭、4着1頭、7着1頭。連対馬の90%は前走でも馬券対象の3着以内に好走していた。


前走のシンザン記念を快勝したレッドデイヴィスはせん馬。クラシックやNHKマイルCに出走できないため一戦一戦が勝負。一息入れた今回も全力投球になる。