過去10年,1番人気は2勝とアテにならないが,2番人気が最多の6連対を果たし,3番人気も4連対。上位人気が連からそろって消えたのは02年と昨年だけで,伏兵馬の出番は少ない。
馬連配当は3けた〜1000円台7回,3000円台と7000円台が各1回,万馬券が1回。08年と10年に9番人気が連に絡んで,7040円,1万990円の高配当が出たものの,8回は4000円以内で収まっている。ただ,過去6回の3連単配当は4100円,2万8100円,2万8670円,14万2190円,2万7530円,11万1460円。3着に5,4,6,6,7,3番人気が入って,10万馬券が2度飛び出す波乱となっている。
連対20頭の前走クラス別(着順)はG1組7頭(6,4,5,6,3,12,9着),G2組1頭(5着),G3組8頭(5,3,1,3,8,2,11,5着),準オープン組3頭(1,1,1着),1000万下組1頭(1着)。条件組4頭はすべて1着からの出走だが,重賞組は2けた着順でなければ巻き返し可能となっている。
ステップは6連対で中山金杯組がトップ。次いで有馬記念組が4連対で続いている。
年齢別は4〜8歳以上馬が5,6,2,5,2連対。連対率はそれぞれ26,24,6,18,12%。4,5,7歳馬で世代争いをしている。
◎……前走の中山金杯をコスモファントムは快勝。好位追走から抜群の手応えで直線を迎えると,馬群を割って堂々とゴールした。一昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sで後のグランプリホース,ヴィクトワールピサのクビ差2着に好走した実力馬。再度中山コースで重賞を連覇し,天皇賞(春)戦線に名乗りを上げる。
○……トーセンジョーダンは前々走・アルゼンチン共和国杯を好タイムで制して,初重賞V。続く有馬記念では逃げて2馬身半差の5着だった。クラシック候補と騒がれた逸材の素質が,ようやく開花したか。
▲……1000万,準オープンと連勝中の上がり馬マルカボルト。2走前は逃げ切りだったが,ハナを奪わなくても前走のような強い競馬ができる。重賞初挑戦でも明け4歳馬の勢いを警戒したい。
△1……ネヴァブションは昨秋,G1,G2を4戦して3,5,3,8着。G1戦では掲示板確保が精一杯だったが,G2戦ではともに馬券対象の3着に入線した。2連覇している相性のいいレース。ノーマークにはできない。
△2……ピサノエミレーツは前走ダートで準オープンを勝ち,芝のG2戦への挑戦。09年2月以来の芝でハードルは高いが,5勝中3勝は芝で挙げている。混戦になるようだと大駆けもある。