同条件で行なわれた過去4回,連対馬は9-3,2-5,12-10,9-4番人気の組み合わせで決まった(06年は京都競馬場)。上位人気は不振で,半数の4頭が9番人気以下から連対している。馬連配当は5360円,1910円,7万4000円,5200円と荒れ模様。また,3連単配当も30万1550円,3万3810円,193万350円,12万4220円。別定戦時代は1,2番人気のどちらかが連に絡み,平穏に収まることが多かったが,ハンデ戦に変わって高配当が続いている。
クラス別(着順)は1000万下組1頭(9着),1600万下組3頭(3,1,1着),オープン特別組1頭(2着),重賞組3頭(14,15,16着)。1000万下から重賞まで幅広く,成績も1〜16着の範囲。前哨戦の格や着順は全くアテにならない。なお,同一路線から出走した馬はおらず,強調できるステップはない。
トップハンデ馬は57,56,(56,56),56.5キロを背負って,8,8,(5,12),3着の成績。その時の人気は1,1,(1,7),2番人気だった。ハンデ頭は人気を集めているものの,最高成績は3着止まり。過度の期待は禁物だ。ちなみに,連対馬は(49,51),(53,54),(48,52),(53,52)キロで決着。8頭中7頭を53キロ以下の軽量馬が占めている。
年齢別は3〜7歳以上馬が1,1,3,3,0連対。5歳馬と6歳馬が好走している。関東馬は13頭が出走して1連対(8%),関西馬41頭で7連対(17%)。関西馬が強い。
◎…前走のメイSでブライティアパルスは直線内から鋭く伸びて0秒3差の3着。勝ったショウワモダンが次走で安田記念を制し,2着馬シルポートが先週エプソムCで2着。2頭を物差しにすれば,能力重賞級は疑いようもなく,ハンデもその時よりも1キロ減。今回は堂々と主役を張れる。
○…今年1月の京都牝馬Sでヒカルアマランサスは,52キロの恵量もあったが,待望の重賞初勝利を飾った。前走のヴィクトリアマイルではブエナビスタの決め手に屈したが,着差はわずかクビ。距離延長にも問題はなく,ここも勝ち負けになる。
▲…ブラボーデイジーは昨年,不良馬場の福島牝馬Sで重賞初Vを果たして,続くヴィクトリアマイルでウオッカの2着。今年はヴィクトリアマイルで8着と敗れたが,展開,落鉄のアクシデントを考えれば0秒2差は中身が濃い。道悪歓迎で,馬場がしぶればチャンスは十分ある。
△1…前走のヴィクトリアマイルでニシノブルームーンは,向こう正面と直線で不利を受けながら0秒1差の3着。昨年の当レース2着馬で,2走前に中山牝馬Sで重賞初制覇を果たしている。前走据え置きの55キロなら上位勢をまとめて破るシーンがあってもおかしくない。
△2…休養明けの500万下から目下3連勝中のテイエムオーロラ。過去最高体重での前走勝利にその充実ぶりがうかがわれる。不良馬場も前走で経験。まだ4歳で伸びしろも望める。
△3…コロンバスサークルは4走前に牡馬相手の準オープンを快勝した。その後牝馬重賞で4,12,11着と苦戦しているが,着差は0秒2,0秒8,0秒6。着順ほど大きくは負けていない。軽量53キロだけに大駆けがあっても驚けない。