過去10年,連対馬は13-1,4-2,11-3,5-2,1-4,3-4,1-3,1-4,4-1,1-14番人気の組み合わせで決着した。
馬連配当は3けた〜2000円台5回,3000円台2回,6000円台1回,万馬券2回。上位1〜3番人気が連からそろって消えた年は1度もないが,2けた人気馬が連に絡んだ00年と02年に万馬券が出ている。
連対馬20頭はすべて前走重賞からの出走で,内訳はG1組10頭,G2組5頭,G3組5頭。オープン特別や条件からの臨戦馬は苦戦している。
前走成績は1〜5着馬の7,3,1,0,2頭と6〜10着馬の計7頭。前走で掲示板を外した馬でも巻き返し可能となっているが,7頭中5頭はG1からの臨戦馬だった。頂上決戦でもまれてきた馬なら,着順を気にする必要はなさそうだ。
ステップは天皇賞(秋)組が7連対でトップ。次いで毎日王冠組4連対,スプリンターズS組と富士S組が3連対の順。なお,最多連対の天皇賞(秋)組は8,2,7,1,6,9,1着からの臨戦で,7頭中5頭(4勝2着1回)はここ5年に集中している。
年齢別は3〜8歳以上馬が各3,8,6,2,0,1連対。連対率は8,20,12,7,0,33%。昨年,8歳馬のカンパニーが史上最年長の優勝を果たしたが,一昨年までは7歳以上馬の最高成績は08年の4着。高齢馬は苦戦している。
牡馬は149頭が出走して16連対(連対率11%),牝馬が28頭で4連対(同14%)。牡馬が連対数で牝馬を圧倒しているが,率では牝馬が牡馬を上回っている。
◎…本命にスマイルジャックを推す。マイルに路線変更して,昨年関屋記念を勝ち,今春オープン特別の六甲Sを快勝。さらに安田記念で半馬身差の3着と確実に実績を積み上げてきた。ここ2戦はコース取りや馬群をさばき切れずに敗退しているが,もともとはスプリングSを制し,ダービー2着の実力馬。ベストの距離に戻って,たたき3戦目。悲願のG1タイトル奪取の好機だ。
○…ダノンヨーヨーはマイルに的をしぼって4連勝。重賞初制覇を飾った前走の富士Sではインを突いた馬が上位を占める中,大外からけた違いの末脚で差し切った。ここ3戦の上がりはすべて33秒台。マイルの頂点を射止める決め手も十分に備えている。
▲…テイエムオーロラは春に3連勝を飾ってマーメイドS3着。秋は降級戦で返り咲くと,前走・府中牝馬Sで重賞初制覇を果たした。相手はそろうが,今年は6戦5勝の好成績。充実一途の4歳牝馬から目が離せない。
△1…秋始動の2戦でオウケンサクラは凡走したが,3戦目の前走・天皇賞(秋)で古馬相手に4着と健闘した。マイルへの距離短縮はプラスで,春の桜花賞でアパパネと半馬身差2着の実績。鞍上が武豊騎手にスイッチするのも大きな魅力だ。
△2…サプレザは昨年同様に英国のマイルG1サンチャリオットSを楽勝しての来日。昨年は内をロスなく回ったカンパニーが優勝したが,15番枠から外々を回ってクビ差3着に追い上げた決め手は脅威。体調が良好なら上位争いに浮上する。
△3…今秋のショウワモダンは9,14,16着。3連勝で安田記念を制した春の勢いはすっかり影をひそめている。しかし,状態面に不安はなく,前走の天皇賞(秋)でも直線不利がなければ上位争いに加われる手応えを見せていた。得意のマイルでG1馬の底力が爆発しても驚けない。