過去10年,1〜3番人気は1,2,4連対と不振で,代わりに6番人気以下から2けた人気4頭を含む8頭の伏兵馬が連対している。
馬連配当は1000〜3000円台4回,7000円台〜9000円台2回,万馬券4回。3けた配当で収まったことはなく,万馬券が4回飛び出す大荒れの牝馬重賞戦となっている。
連対馬の前走は重賞組15頭,オープン特別組1頭,1600万下組4頭。準オープン組も連対可能だが,4頭中3頭は前走1着からの臨戦だった。
路線別は京都記念組と小倉大賞典組がそれぞれ6連対と優秀で,その時の成績を見ると,前者が(5,9,11,13,10,7)着で,後者は(6,13,4,11,8,2)着。いずれも前回着順に関係なく反撃している。
年齢別は4〜8歳上馬が7,5,4,3,1連対で,連対率はそれぞれ19,14,10,11,7%。4歳馬が他世代をリードしている。
関東馬は38頭で2連対(5%)で,関西馬が118頭で18連対(15%)。関東馬は苦戦している。
トップハンデ馬は3,6,7,8,(3,12),12,2,12,7,4着。連に絡んだのはわずか1頭で,馬券対象も2頭だけ。ハンデ頭はアテにならない。
◎…トウショウシロッコはアメリカJCC3着,京都記念6着。ここ2戦のG2で一線級を相手に大きく崩れなかった。2000M戦は1勝の実績だが,2着は中山金杯や福島記念を含めて7回。前走より1キロ減で,G3戦なら大駆けも十分に期待できる。
○…小倉大賞典でリトルアマポーラは13着に凡走。珍しく道中で行きたがり,直線で失速した。とはいえ,牡馬相手のレースで上位争いに加わり,2走前の愛知杯を快勝の実績馬。前走だけで切り捨てるのは危険だ。
▲…シャインモーメントは1000万下,1600万下と連勝中。中でも前走は好位3番手追走から直線で2着を2馬身ちぎった。全5勝を1700〜2000Mで挙げている中距離巧者。重賞初挑戦でも軽視できない。
△1…前走・小倉大賞典でマイネルスターリーは2着から5着降着。久々と馬体14キロ増の影響で,直線外へヨレた。今回はたたいた上積みが見込め,得意の2000M戦。重賞制覇に夢が膨らむ。
△2…ナリタクリスタルはその小倉大賞典で繰り上がりの2着。直線で手綱を思いっきり引っ張る急ブレーキが痛かった。自在に動ける脚質は,小回りコースで大きな武器。前走1キロ増のハンデなら再度上位争いになる。
△3…昨春に中京の金鯱賞でホワイトピルグリムは,57キロを背負って0秒2差の3着。道中いい手応えで,直線鋭く伸びている。前走の京都記念でG1馬ブエナビスタの前に7着と敗れたが,ローカル場所のG3戦なら見せ場以上があってもおかしくない。