今年は中京競馬場のスタンド改築と馬場改修工事(4月〜12年1月)のため,1回小倉競馬は中京競馬に振り替えて行なわれる。舞台が小倉競馬場から中京競馬場に移るが,2月開催,芝1800Mのハンデ戦と施行条件に変わりがなく,ここでは過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は2-3,2-7,13-2,11-3,3-7,1-4,11-1,10-2,6-1,7-1番人気の組み合わせで決まった。1〜3番人気は4,4,3連対とかろうじて連対の半数をキープしているが,残る9頭のうち7頭は7番人気以下の人気薄で,うち4頭は2けた人気だった。
馬連配当は
1000円台…2回
2000円台…4回
5000円台…1回
9000円台…2回
万馬券…1回
万馬券決着は02年の1万1270円だけだが,3けた配当で収まったことはなく,ハンデ戦にふさわしい波乱含みのレースとなっている。
連対馬のクラス別(着順)は,重賞組11頭(1,5,7,9,9,12,2,2,7,14,2着),オープン特別組5頭(3,10,8,14,1着),準オープン組4頭(1,2,1,1着)。オープン組は前走の着順に関係なく巻き返し可能となっている。
路線別は4連対の中山金杯組がトップ。次いで,京都金杯組3連対,ニューイヤーS組2連対などが続いている。
年齢別は4〜8歳上馬が5,6,6,1,2連対。4〜6歳世代で連対馬の85%を占めている。
◎…ナリタクリスタルは前走の逆瀬川Sを4番手追走から差し切った。勝ちタイムは開催初日の鳴尾記念よりも0秒1速い。自在に立ち回れる器用さがあり,決め手もこのメンバーでは一枚上。前走より2キロ減の恩恵があれば重賞初制覇がかなう。
○…昨年暮れの中日新聞杯でドリームサンデーは逃げて半馬身差の2着。ペースの違いはあるが,翌週行なわれた愛知杯の勝ち時計を2秒2も上回った。ひと息入れての出走だが,前走だけ走ればスピードで押し切れる。
▲…マンハッタンスカイは長距離で活躍のイメージが強いが,1800〜2000Mで6勝中4勝を挙げている中距離巧者。昨年,札幌の巴賞(芝1800M)でもドリームサンデーを退けている。ここ2戦の長距離戦敗退で人気が落ちているが,逆転Vの可能性を十分秘めている。
△1…リトルアマポーラは08年のエリザベス女王杯馬。その後勝ち星から遠ざかっていたが,前走の愛知杯を2番手追走から鮮やかに差し切った。G1馬が復活すれば重賞連覇があってもおかしくない。
△2…3カ月ぶりのマイネルスターリーだが,休養前に準オープン,オープン特別を連勝中の上がり馬。いずれも56キロの斤量で快勝した。中京コースに実績はないが,引き続き同斤量なら軽視は禁物だ。
△3…テイエムアンコールは昨年6月に中京で長久手特別(芝1800M)を好タイムで差し切った。この距離は(3・3・1・5)の好成績で,鞍上に世界のデムーロを配しての参戦。5カ月の休養明けでも警戒が必要だ。