01年にレース名が「朝日杯3歳S」から「朝日杯フューチュリティS」に変更となり,04年から牝馬にも門戸が開放された。
過去10年,連対馬は10-1,1-2,8-1,4-1,2-3,2-5,2-7,3-10,2-5,1-2番人気で決着した。
馬連配当は3けた〜1000円台5回,2000〜4000円台3回,8000円台2回。1〜3番人気から毎年1頭は連に絡み,00年の8860円が最高配当となっている。
しかし,3連単配当では,07年に3,10,4番人気で決まり13万9620円が飛び出す大荒れ。伏兵馬の食い込みにも警戒を払いたい。
連対馬のクラス別は重賞組15頭,オープン特別組3頭,500万下組1頭,未勝利組1頭。その時の成績は1〜3着馬の13,3,2頭と4,5着の各1頭。重賞をステップに出走し,前走で掲示板を確保していることが理想となっている。
路線別は5連対の京王杯2歳S組と東京スポーツ杯2歳S組がトップで,札幌2歳S組と京都2歳S組が2連対で続いている。
連対馬の出走間隔は,中1〜3週12頭,1〜2カ月7頭,3カ月半1頭。4カ月の休養明けとなるマジカルポケットにとっては気になるデータだ。
中山の芝1600Mコースはスタート直後に2コーナーを迎えるため,外枠不利といわれている。実際,枠別の連対頭数を比較すると,1〜4枠の4,4,2,4連対と5〜8枠の2,3,0,1連対。過去10回のレースに限ると,内枠14頭に対して外枠が6頭。確かに外枠は苦戦傾向を見せている。
関東馬VS関西馬は6対14。連対率がそれぞれ9%と16%。関西馬が関東馬をリードしている。なお,今年は地方馬が出走していない。
◎…リフトザウイングスは前走の東京スポーツ杯2歳Sで,サダムパテックと3馬身半の2着。出脚が鈍く道中最後方からの追走だったが,勝ち馬と同じ33秒7の末脚で猛然と追い上げた。道中の位置取りの差が明暗を分けたが,決め手は互角以上。G1の舞台で名手・ルメール騎乗なら大駆けが期待できる。
○…けた違いの瞬発力でサダムパテックは未勝利,東京スポーツ杯2歳Sを連勝。前走の勝ちタイムも05年のフサイチリシャールのレコードに次ぐ好タイムと時計の裏付けもある。距離短縮で流れが速くなるのも歓迎で,初勝利が京都内回りなら中山コースも問題ない。
▲…リベルタスは前走の千両賞を快勝。スタートはよくなかったが,すっと好位につけて折り合い,直線鋭く伸びて2着に0秒2差をつけた。父がディープインパクトで,ローエングリン,ブレーヴハートの下の良血。素質は見劣りしない。
△1…リアルインパクトもディープインパクト産駒。新馬戦で2着を3馬身突き放して快勝した。2戦目の前走は惜しくも2着に敗れたが,中団から馬群をさばいて0秒1差まで詰め寄った。距離1ハロン延長は問題ないが,持ち時計がないだけにスピード決着になると厳しいか。
△2…前走の京王杯2歳Sでロビンフットは痛恨の出遅れで6着。残念ながら掲示板は確保できなかったが,レース最速の33秒4の上がりで追い上げた。世代トップの3勝馬で,出走馬中最多のキャリア7戦。混戦になれば上位争いは必至だ。
△3…アドマイヤサガスは前走のデイリー杯2歳Sで0秒2差の2着。先着を許したのが,後の2歳女王・レーヴディソールだから悲観することはない。1分33秒8の持ち時計はメンバー中最速。外枠15番枠をどう克服するかがカギとなる。