過去10年,連対馬は16-1,4-3,1-3,5-1,5-2,1-2,1-10,3-1,1-2,6-2番人気で決まった。1番人気は7連対と人気に応えているものの,連から消えた年は10,9,5着。連に絡むか,着外かの極端な成績となっている。
馬連配当は3けた4回,1000〜2000円台3回,3000〜5000円台2回,万馬券1回。16番人気が1着になった00年に2万5700円と荒れた。また,過去6回の3連単配当は,10万9810円,3320円,263万7570円,1万5960円,5530円,6万6890円。200万円台の大型万馬券が飛び出す一方で,4けた配当も2回。人気サイド決着と波乱の馬券が同居する難解なレースとなっている。
路線別は8連対のセントウルS組がトップ。次いで3連対の安田記念組,2連対でアイビスサマーダッシュ組とキーンランドC組が続いている。なお,最多連対のセントウルS組は7,1,3,2,2,7,1,14着からの臨戦。前走着順はあまり気にしなくてもよさそうだ。
年齢別は3〜7歳上馬が1,3,10,5,1連対。連対率はそれぞれ6,12,21,13,4%。5歳馬が世代をリード,これを6歳馬が追っている。
所属別は関東馬,関西馬,外国馬がそれぞれ53頭,86頭,11頭出走して,3,15,2連対。関西馬が好成績を残している。なお,連対した外国馬のサイレントウィットネス(05年)は前走で安田記念3着,テイクオーバーターゲット(06年)はセントウルS2着。いずれも日本のレースに出走歴があり,馬券対象の3着以内に好走していた。
性別は牡馬が112頭出走して14連対(連対率13%),牝馬が38頭で6対(同16%)。牝馬は連対数で牡馬に見劣るものの,率で逆転している。
◎…ビービーガルダンはここ2戦の北海道戦で2,4着。函館スプリントSは休養明け,前走のキーンランドCは内に包まれて力を出し切れなかった。過去2年,当レース3,2着の実績で,今春の高松宮記念もハナ差2着に健闘した。スプリントG1を奪取できる資格を十分に備えている。
○…前走のグリーンバーディーは1番枠で内に閉じ込められ,勝負どころでも動くに動けなかった。しかし,直線で進路を見出すと,馬群を割ってクビ差の2着まで迫った。斤量が59キロから57キロに軽くなり,今回は来日2戦目。05,06年に続く香港馬の優勝も夢ではない。
▲…ワンカラットは函館スプリントS,キーンランドCと重賞連勝を飾り,サマースプリント王に輝いた。目下絶好調のデキ。中山の芝1200Mは前残りになりがちなコース。前々で立ちまわれる先行力は大きな武器になる。
△1…ダッシャーゴーゴーは前走のセントウルSで,グリーンバーディーの追撃を封じて重賞初制覇。G1に変わって相手は強化されるが,3歳馬で上昇度は一番。流れに乗れば重賞2連勝も可能だ。
△2…ローレルゲレイロは復帰戦の前走・キーンランドCで8着。遠征帰り,スタートで出遅れたのが痛かった。昨年は休養明けのセントウルS14着から,たたき2戦目で一変した。前年の覇者の反撃を警戒したい。
△3…香港馬のウルトラファンタジーは2走前の香港スプリントでグリーンバーディーを破っている。来日初戦で,目立った戦績もないが,グリーンバーディーに再三先着している実績からノーマークは危険か。