過去10年,上位1〜3番人気は計10連対と信頼度がいまいちだが,伏兵馬の連対も6〜8番人気の2,2,1連対。極端な人気薄は絡んでいない。
馬連配当は3けた〜2000円台7回,3000円台〜4000円台2回,8000円台1回。8,7番人気でワンツーした02年の8440円が高配当で,残る9回はほぼ平穏に収まっている。
連対馬は20頭中19頭が前走芝から出走し,クラス別は重賞組18頭とオープン特別2頭。その時の成績は1〜5着の2,4,0,7,2頭と7,8,8,11,14着。掲示板を外して5頭が巻き返しているが,いずれも重賞からの参戦馬だった。
路線別は5連対の東京新聞杯組がトップ。マイルCS組とアメリカJCC組が各3連対,2連対で京阪杯組と白富士Sが続いている。
年齢別は4〜8歳上馬が6,3,6,3,2連対で,連対率はそれぞれ21,11,18,11,11%。連対数,率で4,6歳馬がリードしている。
なお,このレースの特徴のひとつは,複数年に馬券対象となる馬の多いこと。アメリカンボス(00年2着,O1年1着),ローエングリン(03年1着,07年1着),バランスオブゲーム(03年2着,05年1着,06年1着),カンパニー(05年2着,08年1着,09年1着)。今年このパターンで登場するダンスインザモア(07年3着)はノーマークにできない。
◎…アブソリュートは連覇を狙った前走の東京新聞杯で0秒6差の6着。4コーナーで4番以内が上位を占める流れで,出遅れは痛かった。2走前のマイルCSでレース最速の上がりで急追して0秒3差。1800M2勝の実績なら1ハロン距離延長も問題なく,スムーズな流れで巻き返す。
○…前走のライブコンサートは大外枠で終始外々を回るコースロス。前の止まらない流れも厳しかった。スピード勝負では苦しいが,幸い金曜から恵みの雨。京都金杯勝ちの力量から差はない。
▲…ダンスインザモアは前走,大外を回り直線で前が詰まる不利。8歳だが,年を全く感じさせない立ち回り。距離1800Mも今はベストだ。
△1…4カ月ぶりの福島記念をサニーサンデーはハイペースで逃げ切った。前走は勝負どころでペースダウンしたのが,裏目に出たようだ。積極策に徹すれば反撃が期待できる。
△2…シャドウゲイトは前走のアメリカJCCでクビ差の2着。ハナを奪って積極的に進めたのが好走につながった。昨年暮れの有馬記念でも見せ場があり,同型馬は気になるが,能力はここでも十分通じる。
△3…キングストリートは1000万下,1600万下を連勝中の上がり馬。自在性があり,小回りの中山コースも心配はないが,瞬発力が武器だけに馬場状態が微妙だ。