過去10年,連対馬は1-5,2-1,9-11,4-5,1-2,3-2,1-5,5-4,9-1,1-2番人気の組み合わせで決まった(02年は中山競馬,芝2200M)。1〜3番人気は6,4,1連対。上位人気はほめられたものではないが,6番人気以下からの連対も9番人気2連対,11番人気1連対と少ない。
馬連配当は3けた〜2000円台5回,3000円台2回,7000円台2回,万馬券1回。02年に伏兵馬同士のワンツーで2万5600円と荒れたが,9回は8000円以内で収まっている。
連対馬20頭はすべて重賞からの臨戦で,内訳(着順)は,G1組17頭(1,2,4,2,9,1,1,4,5,6,失格,2,6,4,3,3,4着),G2組2頭(1,1着),G3組1頭(4着)。連対馬の16頭は前走で掲示板を確保していた。
路線別は天皇賞(秋)組10連対,菊花賞組4連対,凱旋門賞組2連対。天皇賞(秋)組が他路線をリードしている。
外国馬は9カ国から55頭が参戦して,2勝,2着1回(連対率5%)。日本馬は108頭で8勝,2着9回(同16%)。日本馬が外国馬を圧倒している。なお,今年は5カ国から8頭の外国馬が出走する。
年齢別は3〜7歳以上馬が5,9,4,2,0連対で,連対率は14,20,10,8,0%。連対数,率で4歳馬がトップに立っている。
性別は牡馬が141頭出走して19連対(連対率13%),牝馬は22頭で1連対(同5%)。95〜98年に牝馬は4年連続で連対したこともあるが,ここ10年では昨年のウオッカ(1着)1頭だけ。出走頭数も少ないが苦戦を強いられている。
◎…2走前の毎日王冠に続きペルーサは天皇賞(秋)でも出遅れ。後方17番手に置かれたが,直線馬群を割って猛追。レース最速の上がり33秒6でブエナビスタの2馬身差まで迫った。春の青葉賞で2着を4馬身突き放し,ロスの多かったダービーでも素晴らしい伸び。東京2400Mはベストの舞台で,スタートさえ互角なら悲願のG1奪取が果たせる。
○…前走の菊花賞でローズキングダムは0秒2差の2着。上がり33秒台の末脚を発揮しながら差し切れなかった。2400Mはダービー2着,神戸新聞杯1着。距離短縮はプラス材料だ。
▲…前走の天皇賞(秋)をブエナビスタは完勝。牡馬相手のG1で勝てずにいたが,余裕の勝利を見せた。長距離戦ではオークス1着,有馬記念2着(53キロ)の実績があるが,距離延長は決して歓迎材料にはならないはず。能力上位とは知りつつも,今回は3番手の評価とした。
△1…オウケンブルースリは10カ月半ぶりの前走・京都大賞典で2着。久々,22キロ増の馬体で勝ち馬と半馬身差を高く評価したい。スタミナ戦には自信があり,たたいた上積みも見込める。
△2…ナカヤマフェスタは,フランスでフォワ賞(G2)と凱旋門賞(G1)を連続2着。世界に通用する強さをアピールした。57キロで今回出走できるのは有利だが,遠征帰りの調整の難しさがあり,連下の押さえが妥当と見た。
△3…前走の天皇賞(秋)でジャガーメイルは降着となったが,この馬自身も前が壁になり不完全燃焼のレースだった。今年春の天皇賞の覇者で,距離延長は望むところ。大駆けに警戒したい。