過去10年,連対馬は1-2,4-1,3-2,1-5,1-13,14-1,4-7,1-7,1-2,5-7番人気の組み合わせで決まった(02年は中山競馬)。1番人気は7連対と堂々の成績だが,2,3番人気が3,1連対と不振。上位1〜3番人気で決着したのは3回だけで,しかもここ6年に限ると7番人気以下から5頭が連対している。
馬連配当は3けた2回,1000〜2000円台3回,4000円台2回,8000円台1回,万馬券2回。一昨年は550円と堅く収まったが,4000円以上の高配当は04年以降のここ6年間に集中している。また,3連単は20万7930円,122万6130円,6万460円,18万3380円,3250円,10万2110円。こちらも一昨年を除くと,122万馬券が飛び出すなどの大荒れとなっている。
前走成績は1〜3着馬の10,6,0頭と4,5着馬の各2頭。連対馬の8割は前走でも連に絡んだ好調馬で,残る4頭も掲示板を確保していた。。
連対馬20頭中19頭は芝からの出走で,クラス別はG1組7頭とG2組13頭。ステップは宝塚記念,毎日王冠,京都大賞典組が4連対で,2連対のオールカマー組が続く。
年齢別は3〜7歳上馬が2,9,7,1,1連対。連対率はそれぞれ18,19,13,3,4%。連対馬の80%を4歳馬と5歳馬で占めているが,連対率では3歳馬も差はない。
性別は牡馬154頭と牝馬13頭で争い,16対4。連対率は10%対31%。連対数で牡馬,率で牝馬が好成績を残している。
◎…休養明けの毎日王冠でペルーサは5着。馬体は仕上がっていたが,スタートで後手を踏んで能力を出し切れなかった。この中間に発馬の猛特訓を積み重ね,今度は互角にスタートが切れるはず。4戦全勝で挑んだダービーで6着と敗れたが,能力の高さは3歳世代屈指。3戦3勝の2000M戦で古馬を一蹴し,中距離の頂点に立つ。
○…前走のアーネストリーはロジユニヴァースとマイネルキッツの国内G1馬2頭を破って札幌記念勝ち。今年の宝塚記念でもナカヤマフェスタの3着と健闘した。東京コースに勝ち星はないが,2000Mで6勝を上げている距離巧者だ。
▲…スマイルジャックは3歳の春にスプリングSを勝ち,ダービー2着の実力馬。今年は3月に六甲Sで久々の勝利を挙げ,安田記念で3着に健闘した。前走の毎日王冠は休養明け,斤量57キロで4着に敗れたが一度使われて急上昇。時計のかかる馬場になればこのメンバーでも差はない。
△1…ブエナビスタのG1レース4勝は断然の実績で,東京コースでも2勝を上げている。しかも,鞍上にフランスの天才スミヨン騎手を迎える。5個目のタイトル奪取に好条件が整ったが,宝塚記念からぶっつけのローテーションに不満が残る。今回は連下の押さえとする。
△2…前走の富士Sで本命に推したショウワモダンは14着惨敗。好位につけて流れに乗っていたように見えたが,直線で追っても全く伸びなかった。前走より1キロ軽い斤量で出走できるのは好材料。意欲の連闘でG1馬の意地をどこまで見せるか。
△3…天下取りを目指すシンゲンは,復帰戦の前走オールカマーを快勝。昨年に3連勝した時のデキを取り戻したか。相手は強化したが,左回りは11戦7勝と得意だけに警戒が必要だ。