過去10年,連対馬は4-5,5-6,2-3,5-4,1-3,9-6,3-2,8-5,2-1,4-1番人気の組み合わせで決まった(02年は中山競馬)。1〜3番人気はいずれも3連対とほめられたものではないが,伏兵馬の台頭も6〜9番人気の計4頭と少ない。
馬連配当は3けた〜2000円台6回,4000〜9000円台3回,万馬券1回。07年に1万4680円の万馬券が出たが,全体としては平穏に収まっている。しかし,過去6回の3連単配当を見てみると,5060円,147万9620円,4万5840円,15万8160円,3万7570円,5万6680円。05年に9,6,13番人気でゴールして140万馬券が出ているように,人気薄馬にも警戒が必要だ。
出走間隔は,中3週〜1カ月半3頭,2カ月〜3カ月半9頭,4〜5カ月8頭。夏を休養に当てて,このレースから秋のG1へ向けて始動する一線級が多く,連対馬の85%は2カ月以上の間隔をあけての出走となっている。
ステップは7連対の安田記念組がトップで,4連対の宝塚記念組,札幌記念組と関屋記念組が2連対で続いている。
年齢別は3〜7歳以上馬が7,36,42,19,24頭出走して,0,5,10,3,2連対。連対率は0,14,24,16,8%。3歳馬が連対したことはなく,7歳以上馬も連対率からは狙いずらい。なお,今年はペルーサなど3歳の重賞ウイナーが3頭古馬に挑戦するが,3歳馬の優勝は88年のオグリキャップまでさかのぼらなければならない。しかもここ10年での7頭の成績は,4,11,6,4,9,16,8着。00年にはNHKマイルCを制したG1馬・イーグルカフェが挑んで4着に敗れている。データからは3歳馬に黄色信号がともる。
◎…そこで本命に古馬のスマイルジャックを推す。前走の安田記念は半馬身+アタマ差の3着。直線はインから鋭く伸びたが,ゴール前でショウワモダンの決め手に屈した。前回は58キロの同斤量だったが,今回は57キロ対59キロ。距離延長もダービー2着の舞台で問題はなく,昨年7着のリベンジを果たし,天皇賞(秋)取りへ向かう。
○…相手はショウワモダン。春のダービー卿チャレンジTから3連勝で安田記念を制覇した。4カ月ぶりになるが,鉄砲では2勝2着1回の実績。59キロは楽ではないが,2走前に同斤量でオープン勝ち。能力発揮に影響はないとみた。
▲…逃げた前走のオールカマーでシルポートは9着。3カ月半ぶり,初距離で失速したが,今度は2走前に逃げてハナ差2着に粘ったエプソムCと同じ1800M戦。たたき2戦目で,開幕週のスピード馬場も味方してくれそうだ。
△1…ペルーサは2番人気に推された今年のダービーで6着。もともとゲートに気を使っていたが,大一番での出遅れは痛かった。新馬からの5連勝はならなかったが,若葉Sで皐月賞2着のヒルノダムールを破っている。データからは狙いづらいが,世代トップ級の能力を備えていることは間違いない。
△2…昨年の春にアドマイヤメジャーは,未勝利から3連勝してセントライト記念で4着。その後やや不振だったが,夏に1600万下を連勝し,前走・朝日チャレンジC3着で当時のデキを取り戻した。相手は強化されるが,この馬の成長も軽視はできない。
△3…マイネルスターリーは前走,スタートで後手を踏んで窮屈な競馬を強いられた。2走前の函館記念をレコードと0秒7差の好タイムで快勝。雨が降って力のいる馬場になれば上位争いに浮上する。