ダート1400メートルで行われた過去3回のデータで傾向を見てみたい。
レースはすべてフルゲートの16頭立て。連対馬は7-4,2-1,1-3番人気の組み合わせで決着した(07,08年はハンデ戦)。馬連配当は9180円,360円,930円。07年は人気薄馬同士のワンツーで波乱となったが,ここ2回は3けたの堅い配当で収まっている。また,3連単配当は41万1870円,3万9090円,1万160円。3着に10,11,6番人気の伏兵馬が入線して,40万馬券なども出ている。
連対馬の路線別は07年=マリーンS・キーンランドC,08年=BSN賞・ユニコーンS,09年=大阪スポーツ杯・鎌倉S。6頭は4,4,1,1,1,1着からの臨戦で,大敗馬の巻き返しは見られない。
年齢別は3〜8歳馬が8,6,6,14,12,2頭出走して,1,2,2,1,0,0連対。7歳以上からの連対はなく,高齢馬は苦戦している。
東西対決は関東馬17頭と関西馬31頭で争い,関東馬は1勝2着2回(連対率18%),関西馬が2勝2着1回(同10%)。ダート高額条件では層が厚いといわれる関西馬を相手に,関東馬は互角の戦いを見せている。
◎…前走のエニフSでエノクは6着。道中楽な手応えで直線を迎えたが,前の止まらない流れで差し切れなかった。2走前は上がり35秒4を駆使して3着。1400Mは6勝中3勝を挙げている得意の距離。中山から東京にコースが変わるのもプラスだ。
○…今年5月にダノンカモンはこの東京で同条件のオアシスSで3着に健闘。前走で1600万下を勝ったばかりだが,昇級は形だけ。初戦からV争いは必至。
▲…ワンダーポデリオは5カ月ぶりの実戦となるが,東京ではオープンの霜月Sを勝ち,G3の根岸S5着の実績。もともと鉄砲の利くタイプで,いきなり勝ち負けできる能力を秘めている。
△1…前走のエニフSでトーホウドルチェは56キロを背負い2着。勝ち馬に5馬身ちぎられたが,レコードと0秒2差で走った相手が強すぎた。昨年7月にG3のプロキオンS2着があり,今年4月に交流重賞V。互角に戦えるスピードを備えている。
△2…今年のフェブラリーSでケイアイテンジンは4着。ダート王・エスポワールシチーに離されたが,悲観することはない。勝ち鞍5勝はオープン1勝を含めてすべてダート1400M。適距離で今回は侮れない。
△3…フミノパシフィックは5カ月ぶりの休養明けで昇級戦。条件は厳しいが,休養前に出遅れた高瀬川Sで2着以下を0秒3差突き放した。東京ダートの1400Mに勝ち星があり,自分のレースができれば上位争いに浮上する。