過去4回の連対馬は2-3,12-9,5-1,1-11番人気の組み合わせで決着した。馬連配当は1000円,3万740円,1670円,5310円。07年に万馬券が飛び出して,昨年も5000円台で決まった。毎年フルゲート18頭で行なわれる牝馬限定戦。荒れることを視野に入れた馬券検討が必要だ。
連対馬8頭の前走はすべて芝で,距離は1400M3頭,1600M2頭,1777〜1800M3頭。ダートやスプリント戦から出走した馬は苦戦している。
路線別は阪神牝馬S組3頭,ドバイデューティフリー組2頭,マイラーズC,ダービー卿CT,福島牝馬S組の各1頭。条件戦から連対した馬はいないが,昨年ショウナンラノビア(1600万下1着)が3着に入線。4回のデータで,条件組を切り捨てるのは危険か。
年齢別は4〜7歳馬が6,2,0,0連対。連対率は16,12,0,0%。6歳以上馬が連対したことはなく,4歳と5歳が好成績を挙げている。
関東馬は24頭が出走して3連対(連対率13%),関西馬が48頭で5連対(同10%)。関西馬が関東馬を一歩リードしているが,率では関東馬が優勢となっている。
◎…過去4回のデータを見ると,ドバイ帰りの2強で決着するとは思えない。そこで,ミクロコスモスを本命に抜擢する。前走の中山スプリングプレミアム(芝1600M,稍重)で後方待機から直線一気の差し切りを見せた。勝ちタイムは同開催のダービー卿チャレンジT(良)と0秒1差。馬場差を考慮すれば,重賞勝ちに匹敵する。もともとキャリア1戦で阪神ジュベナイルFで3着に好走した素質馬。マイルも3勝と得意で,直線の長い東京で末脚が爆発しても驚けない。
○…昨秋に500万下から3連勝してラドラーダはオープン入り。阪神牝馬Sで6着と初めて連を外したが,前走は5カ月ぶりで距離も1ハロン短かった。今回はG1初挑戦となるが,マイル戦では3勝2着2回とパーフェクト連対。まだ底を見せていないディープインパクトの姪に1票を投じてみる手は十分にある。
▲…ブエナビスタはマイルで4戦4勝の実績を残しているが,最後に走ったのは1年1カ月前の桜花賞だ。当時は後方から末脚を生かす競馬だったが,現在は中・長距離戦が中心で脚質も先行型に変わった。G1レース3勝の能力は断然だが,久々の1600M戦でペースが合わず取りこぼすケースもある。
△1…同様にレッドディザイアもデビュー当時はオークス向きといわれていた。事実,昨秋のローズS(芝1800M)で差して届かず2着に敗れた。中・長距離の競馬に慣れた現在,急流のマイル戦に戸惑うことも十分に考えられる。
△2…ムードインディゴはここ3戦いずれも2けた着順に敗れているが,昨秋の府中牝馬Sで2着以下を2馬身ちぎって圧勝した。前走の福島牝馬Sは4カ月半ぶりと小回りコースで凡走したが,東京に舞台が変われば大駆けが期待できる。
△3…穴を出せばワンカラットか。2走前の阪急杯で牡馬に混じり2着に健闘。前走の阪神牝馬Sでは出遅れて後方に置かれたが,直線いい脚を使って0秒6差まで追い上げた。勝ち負けは厳しくても,はまれば上位争いに食い込める。