一昨年まではNSTオープンとして施行されていたが,昨年「朱鷺S」に改称された。ここでは06,08年のNSTオープン(07年は「馬インフルエンザ」で中止)と昨年の「朱鷺S」を合わせた過去3回でレース傾向を見てみたい。
レースは12,10,18頭立て。連対馬は1-3,4-3,14-2番人気で決着した。馬連配当は860円,1370円,6万3130円。昨年は14番人気のマイケルバローズが1着になり大きく荒れた。また,3連単は2万60円,1万1930円,166万7100円。こちらもフルゲート18頭立てになったとたんに100万馬券が飛び出している。今年も同じ18頭立て。伏兵馬の台頭を警戒したい。
連対馬の前走(着順)は重賞組2頭(4,4着),オープン特別3頭(1,15,4着),1600万下1頭(5着)。2けた人気で巻き返したマイケルバローズを除くと,5頭は前走で掲示板を確保していた。
年齢別は3〜9歳上馬が0,1,3,0,0,2,0連対。8歳馬の2連対が目を引くが,今年この世代からの参戦馬はいない。
所属別は関東馬20頭,関西馬17頭,地方馬3頭で争い,2,3,1連対。関西馬が他所属馬を一歩リードしている。
性別は牡馬が29頭で5連対(17%),牝馬は11頭で1連対(9%)。牡馬が優勢を誇っているが,3着を見ると3頭すべてが牝馬。馬券対象率では牝馬(36%)が牡馬を大きく上回っている。
◎…相手に牝馬のグランプリエンゼルを推す。たたき2戦目の前走・UHB杯で3着と好走。1ハロン距離が延びるが,NHKマイルC3着の実績から1400Mは守備範囲だろう。
○…ケイアイデイジーの前走勝ちタイム1分7秒6は,同開催の古馬オープンと0秒1差と速い。3カ月半ぶりは気になるが,いきなり走られても驚けない。
▲…シゲルハスラットは5勝中4勝を芝1400Mで挙げている距離巧者。1600万下を勝ったばかりだが,好位で立ち回れる先行力はオープンでも通用する。
△1…格上挑戦となるコパノオーシャンズだが,2走前の芝1200Mの走破時計(3着)は優秀。その時の1,2着馬が次走重賞で5,2着と好走している。武豊に鞍上を強化したのも魅力だ。
△2……前走のシャウトラインは16キロ増の馬体で502キロ。正月競馬で514キロで4着の成績から太目には見えなかったが,一気に増えた分直線で伸びを欠いたか。一度使った今回は警戒が必要だ。
△3…ヤマニンエマイユは左回りでNSTオープン(新潟)とオープン特別のオーロC(東京)を快勝している。7歳の牝馬に55キロは過酷だが,ベストの条件だけに大駆けがあっても驚けない。