新潟名物の直線1000M重賞。01年に誕生して今年節目の10回目を迎える。
過去9回,連対馬は2-4,2-1,6-5,1-3,7-2,7-3,13-1,2-10,3-6番人気で決まった。馬連配当は3けた〜1000円台3回,4000〜6000円台5回,万馬券1回。上位1〜3人気が9回中で8回連に絡んでいるが,4000円以上の高配当が続出している。
連対馬の17頭は芝からの臨戦で,距離別は1000M組3頭,1200M組13頭(ダート1頭を含む),1400M組1頭,1600M組1頭。短距離戦をステップにした馬が好走している。
路線別は3連対で並ぶ函館スプリントS組,CBC賞組,バーデンバーデンC組が有力。年齢別は3〜7歳以上馬が14,25,33,35,28頭が出走して,3,6,4,5,0連対。7歳以上馬の連対は見られない。
性別は牡馬84頭と牝馬51頭で争い7対11で,連対率は8,22%。「夏は牝馬」の格言通り,連対数,率で牝馬が牡馬を大きくリードしている。ちなみに,牝馬は7勝を挙げ,目下5年連続で優勝している。
◎…メリッサは前走のCBC賞で0秒4差の4着。道中行きたがった分直線で伸びを欠いたが,最後までしぶとく食い下がっていた。直線競馬は初めてだが,芝1200M1分7秒5のスピードがあれば十分に対応できるはず。重賞制覇のチャンスだ。
○…2走前にテイエムカゲムシャは駿風Sを快勝。時計は地味でも3番手から抜け出す完璧の内容だった。昇級戦でも準オープン勝ちと同舞台なら首位争いが期待できる。
▲…8カ月ぶりのバーデンバーデンCでジェイケイセラヴィは5着。久々の実戦で4馬身離されたが,芝1200Mに1分7秒台の時計がある。たたき2戦目で斤量も1キロ減。重賞初Vを狙える材料もそろった。
△1…ケイティラブは2走前の直線競馬でテイエムカゲムシャと0秒1差の3着。格上挑戦でも得意の1000Mならヒケは取らない。
△2…カノヤザクラは2カ月ぶりのCBC賞で10着と凡走したが,臨戦過程は08年から同じ。ただ,牝馬の57キロは牡馬の59キロ級。今回は連下の評価とした。
△3…ウエスタンビーナスはバーデンバーデンCを2番手から楽に抜け出して完勝した。本番と相性のいい前哨戦を勝っての参戦だが,ここまで7歳馬の連対がない。実績は認めても押さえが妥当だろう。