一昨年にダート1700Mから芝2000Mに条件が変わり,レース名も「阿武隈特別」から「阿武隈S」に変更された。
過去2回は16,12頭立て。1〜3着に12-1-9,5-9-2番人気の順で入線した。馬連配当は7920円,1万5530円と荒れて,3連単が56万8240円,14万4250円。上位人気馬の不振で,波乱が続いている。
ステップは安達太良S(1600万下9着),メトロポリタンS(オープン10着),京王杯スプリングC(G2・15着),むらさき賞(1600万下4着)。オープンからの降級馬2頭と現級馬2頭で,いずれも4着以下から巻き返している。
年齢別は4〜7歳以上馬が5,13,6,4頭出走して,2,1,1,0連対。性別は牝馬の出走が1頭だけということもあり,牡馬が連対馬4頭を独占している。また,東西対決では関東馬が4連対,関西馬は連対なしとなっている。ただ,参考データは2回分のみ。レース傾向を見極めるためには,もう少し回数を重ねる必要がありそうだ。
◎…スズジュピターは4カ月半ぶりの前走・むらさき賞で0秒4差の6着。トップハンデ(56キロ)と馬体16キロ減の中,次走につながる末脚を見せた。福島コースは昨年6月に2着した実績があり,たたき2戦目の上積みを考慮すればV争いは必至と見た。
○…昨年7月にドリームノクターンは,この舞台で松島特別を快勝。勝ちタイムは翌日の重賞・七夕賞より0秒8速かった。今年3戦はぱっとしないが,大駆けがあってもおかしくない。
▲…セタガヤフラッグは福島で2勝を挙げているコース巧者。スピード決着では苦しくなるが,適度に時計のかかる今の馬場なら出番は十分ある。
△1…アサティスボーイは2000M前後の距離で好走している。前走の2400Mは少し長く,57キロのトップハンデの影響で伸び切れなかった。福島コースで圧勝した経験があり,反撃を警戒したい。
△2…格上挑戦の前走・マーメイドSでマイネトゥインクルは0秒7差の9着。50キロの軽量だったが,重賞の厚い壁に跳ね返された。福島は1戦1勝。夏に強く,自己条件に戻れば反撃もある。
△3…ワイルドコンコルドは1年以上の長期休養明け。久々の実戦に不安はあるが,地力上位。じっくり脚をためて直線勝負に出れば,アッといわせるシーンもあるか。