「サマー2000シリーズ」の第4戦。過去10年,1,2番人気はともに5連対とまずまずの成績だが,3,4番人気に連対がなく,代わりに7〜12番人気から7頭の伏兵馬が連に絡んでいる。
馬連配当は3けた〜1000円台4回,3000〜4000円台3回,万馬券3回。堅いか荒れるかの両極端の結果となっているが,万馬券決着の3回は16,14,16頭立て。一方,3けた〜1000円台の4回は9,11,11,16頭立て。多頭数戦では荒れて,少頭数戦は平穏に収まる傾向を見せている。
路線別は7連対の函館記念組がトップ。次いでクイーンS組3連対,ダービー組2連対と続いている。
年齢別は3〜7歳以上馬が4,6,7,2,1連対で,率は33,24,17,8,4%。3〜5歳の若い世代が好成績を挙げている。
◎…ヒルノダムールは皐月賞2着,ダービー9着と3歳世代ではトップ級の力量馬。前走G1でデビュー以来初めて掲示板を外したが,上がりは33秒3をマークしている。やや重の皐月賞で連を確保していることから洋芝にも問題はなく,前走より3キロ減の斤量54キロも魅力。
○…前走の函館記念でマイネルスターリーは2着を3馬身半突き放して圧勝。2カ月半ぶりだったが,これまでの惜敗が嘘のような決め手を見せた。札幌は7戦して5勝とベストの舞台。勝てば「サマー2000シリーズの王座」に王手がかかる。
▲…アーネストリーは重賞2連勝で挑んだ前走の宝塚記念で3着。このメンバーでは一枚上の力があり,テッポウ駆けも【2011】の成績。2000Mは8戦して5勝している距離で,パワーのいる洋芝にも実績がある。
△1…阪神大賞典2着の勢いで臨んだ天皇賞(春)でジャミールは7着。3番人気に推されたが結果を出せなかった。久々の前走・函館記念は勝ち馬に離されたものの2着を死守。G2なら展開ひとつで上位争いになる。
△2…マイネルキッツは昨年,春の天皇賞を制した。今春も日経賞を59キロで快勝し,天皇賞(春)でも0秒1差の2着の実績。たたき良化型で,この距離も少し短いような気がするが,G1馬の底力は軽視できない。
△3…ロジユニヴァースは不良場馬のダービーで2着を4馬身ちぎって圧勝した。その後は順調さを欠いて6,13着と敗退しているが,休み休みの参戦では結果を出せずにいるのも仕方がないか。札幌は札幌2歳Sを制した思い出の地。大駆けを警戒したい。