過去9回,連対馬は4-5,1-3,5-13,11-1,4-1,1-11,7-1,1-6,4-7番人気の組み合わせで決着した(02年は中山競馬,08年が阪神競馬で距離1800M戦)。1番人気は6連対とまずまずの成績だが,2番人気に連対がなく,3番人気も1連対と精彩を欠いている。
馬連配当は3けた〜1000円台4回,3000〜5000円台3回,万馬券2回。万馬券が2度出ている一方で,2000円以内の堅い配当も4回。堅い馬券と高配当が混在する難解なレースになっている。
連対馬のクラス別(着順)はG1組(2,5,4,1,3,1,6,2,1,3着),G2組(3着),G3組(1,1,2,4,9)着,条件組(6,1)着。昨年カネヒキリが9着から巻き返したが,19頭は6着以内からの反撃。前哨戦で大負けしているようでは国際舞台で通用しない。
ステップはJBCクラシック組が7年連続で計8連対と好調で,5連対の武蔵野S組が続いている。
日本馬117頭と外国馬24頭で争い,17対1。今年は米国からティズウェイが参戦しているが,外国馬に多大な期待はできない。
年齢別は3〜7歳上馬が3,2,8,5,0連対。5歳馬が他世代を抑えてトップで,7歳以上の高齢馬が苦戦している。しかし,現7歳馬は05年にカネヒキリが優勝し,一昨年,昨年と2年連続で1〜4着を独占している近年まれに見るハイレベル世代。今年の7歳馬は軽視できない。
◎…ワンダースピードは前走のJBCクラシックでヴァーミリアンとアタマ+クビ差の3着。2番手追走からゴール寸前までしぶとく粘った。重賞4勝中3勝を6歳の12月以降にマークした晩成型で,1800M戦でも全11勝中6勝をマークしている。休養明けを2戦した今回がベストの仕上がり。4つ年下の弟・ワンダーアキュートが人気だが,兄にもG1奪取のチャンスは十分にある。
○…ヴァーミリアンは前走のJBCクラシックを快勝し,史上最多のG1レース8勝をマークした。道中手綱を持ったままで,直線インから強襲した決め手は,7歳馬を全く感じさせないものだった。昨年3着のリベンジがあってもおかしくない。
▲…シルクメビウスは7月のジャパンダートダービーで2着。同期のワンダーアキュートに1秒3先着した。前走も古馬相手に2着を5馬身突き放した。追い込み脚質で展開に注文が付くが,はまった時の決め手は強烈だ。
△1…休養をはさんでエスポワールシチーは目下3連勝。前走の南部杯では,5カ月ぶり,14キロ増の馬体で逃げて後続を4馬身ちぎった。1ハロン距離延長も,G3勝ちしている1800Mなら問題はない。
△2…ワンダーアキュートは準オープン→G3→G3を連勝中。前走の武蔵野Sでは前半1000Mの通過58秒8のハイペースで飛ばして,後続を0秒3引き離した。阪神コースは6勝中3勝を挙げている相性のいい舞台。勢いでG1制覇も十分ありそうだ。
△3…サクセスブロッケンは今年のフェブラリーSをレコードで制した。その後放牧に出されて,復帰戦の南部杯が2着で,武蔵野S10着。前走は思ったよりも59キロが響いたようだ。今回は前走より2キロ減。上位争いに浮上してもおかしくない。