昨年の当レースを制し,新潟大賞典(G3)を凄まじい切れ味で差し切った実力馬。その後は相手が強すぎて結果を残せなかったものの,オープン特別の今回は巻き返しが期待できるだろう。パンパンの良馬場にはなりそうもないが,ここでは力が一枚上とみたい。

1000万クラス,準オープンクラスを連勝すると,前走の小倉大賞典(G3)では0秒3差の5着に好走。軽ハンデの恩恵があったとはいえ,ここにきて大きく地力強化していることは間違いなさそうだ。今回は別定戦となるが,オープン特別なら再度の好走は十分に可能。

07年に芝1800メートル戦となり,ハンデ戦で行われてきたが,今年から別定戦で施行される。ここでは過去2回のデータを参考に傾向を見てみたい。

レースは12,16頭立てで,1??3着に4??3??2,2??5??4番人気が入線した。1番人気は6,13着と馬券対象外に消えているが,馬連配当は1490円,2310円。極端な人気薄馬の食い込みがなく,比較的に落ち着いた配当で収まっている。しかし,3連単に目を移してみると,1万2510円,4万2490円。馬券対象が5番人気までに限られている割には,高配当が出ている。

連対馬のステップは阪急杯(7着)＝東京新聞杯(4着),白富士S(3着)＝バレンタインS(5着)。重賞組2頭とオープン特別組2頭で決着している。

性別は牡馬が27頭出走して3連対(11％)で,牝馬が1頭で0連対(0％)。また,所属別は関東馬3頭と関西馬25頭で争い,0対4。出走頭数の多い関西馬がホームで関東馬を一蹴(いっしゅう)している。


フォルテベリーニは7カ月ぶりの白富士Sで1馬身1/4差の2着。長期休養明けでも重賞戦線で善戦していた底力を見せつけた。芝1800メートルは4勝中3勝を挙げているベストの距離。前走好走の反動が出なければ,今回も勝ち負けに持ち込める。