過去10年の連対馬は1-4,13-1,4-2,11-3,5-2,1-4,3-4,1-3,1-4,4-1番人気の組み合わせ。13,11番人気の伏兵馬が2連対しているが,残る18頭はすべて5番人気以内から連に絡んでいる。
馬連配当は3けた〜1000円台5回,2000〜3000円台3回,万馬券2回。00年と02年に2けた人気が優勝して万馬券決着とになったが,大半は4000円以下で収まっている。
連対馬20頭は前走重賞からの出走で,内訳はG1組11頭,G2組5頭,G3組4頭。路線別は8連対の天皇賞・秋組がトップで,4連対の毎日王冠組,3連対のスプリンターズS組,2連対の富士S組の順。幅広い距離から連対している。なお,当レースのステップとして位置づけられているスワンS組は1連対と不振だが,3着には6頭が入線。連対実績では見劣るが,馬券対象としては天皇賞・秋組に次ぐ高い数字をマークしている。
年齢別は3〜7歳以上馬が3,9,6,2,0連対。連対率は8,23,12,7,0%。充実期を迎える4歳世代が連対数,率で他世代をリードしている。一方,7歳以上の高齢馬には連対したことがなく,さらに3着までに範囲を広げてみても入線したことはない。1番人気が予想される古豪カンパニーにとっては気になるデータだ。
性別は牡馬が16連対と牝馬をリードしているが,率では牝馬が牡馬を逆転している。関東馬60頭と関西馬111頭で争い8対12。連対率は13%対11%。東西間格差はあまり感じられない。今年はエヴァズリクエスト(英国)とサプレザ(仏国)の外国馬は2頭が参戦する。しかし,これまで外国馬は6頭が出走して9,16,14,7,8,9着と苦戦している。
◎…キャプテントゥーレはデイリー杯2歳S1着,朝日杯フューチュリティS3着。マイル戦は久々となるが,距離適性は高い。スピード決着では分が悪くなりそうだが,幸いにも雨予想。渋った馬場になればG1馬の底力を十分に発揮できる。
○…スマイルジャックは3走前の関屋記念勝ちを含めてマイル戦で(2・2・2・2)。昨年のマイルCSと今年の安田記念で着外に敗れたが,今年2戦目のマイラーズCでカンパニーとハナ差。距離短縮を味方に巻き返す。
▲…アブソリュートはマイルで5勝を挙げているスペシャリスト。前走の富士Sも4カ月半ぶりだったが,中団待機から直線測ったように差し切った。京都は初めてだが,ベストの距離なら問題はない。
△1…スズカコーズウェイは春の京王杯SCで重賞初制覇。秋初戦のセントウルS6着は案外だったが,前走のスワンSでは58キロ,過去最高体重で5着と健闘した。京都コースとは相性が良く,得意のマイルで反撃する。
△2…ザレマは2走前に牡馬相手に京成杯AHを勝ち,前走の富士Sでもしぶとく粘って0秒1差の5着と,今季絶好調。先行して流れに乗れば,好勝負に持ち込める。
△3…フランスから参戦のサプレザは,1600M戦を7戦して4勝2着2回。マイル戦では底を見せていない。国際レーティング118。長旅の疲れが出なければ差はない。