春のスプリント王決定戦。今年もフルゲートの18頭の激戦となった。
3月に行われた過去9回,1??3番人気は計10連対とほめられた成績ではないが,人気薄馬の連対も6,8,13番人気の3頭と少ない。
馬連配当は人気馬同士の決着で3けた配当が2回。一方で,8,13番人気が2着に食い込んで,1万6330円と4万250円の万馬券が出ている。
00年の勝ち馬・キングヘイローを除く連対馬17頭の前走は芝で,距離は1200M11頭,1400M3頭,1600M3頭,1800M1頭。芝1200??1400Mの短距離から出走した馬が好成績を残している。
路線別は阪急杯組が11連対と好調で,目下9年連続で連対中。なお,その時の成績は2,2,1,9,2,1,4,1,3,3,5着。11頭中8頭は前走で馬券対象の3着に好走し,掲示板を外して巻き返したのは03年のビリーヴ1頭だけだった。
年齢別は4??8歳上馬が42,43,41,21,14頭出走して,3,10,4,1,0連対。また,それぞれの連対率は7,23,10,5,0%。5歳馬の活躍が目覚しく,8歳以上の高齢馬は苦戦している。
所属別は関東馬が57頭出走して5連対(連対率9%),関西馬は100頭で13連対(同13%)。02年までは大活躍していた関東馬だが,その後5年は関西馬が1,2着を独占し,連に絡んだのは昨年のキンシャサノキセキ(2着)1頭だけ。近年は関西馬が圧倒的な強さを見せている。
◎…連覇を狙った前走の阪急杯でローレルゲレイロは逃げて2着。直線半ばで勝ち馬にかわされたが,最後までしぶとく食い下がり,ひところのスランプから完全に脱したようだ。強力な同型馬不在。1200Mへの距離短縮で,悲願のG1制覇を果たす。
○…相手は前走で阪急杯を制して勢いに乗るビービーガルダン。昨年秋より力をつけており,極端に時計の速い決着にならなければ逆転のチャンスは十分ある。
▲…ソルジャーズソングは,前走のオーシャンSの勝ち馬・アーバニティと0秒1差の4着。最内と外から追い込んだコース取りの差を考えれば,勝ちに等しい内容だった。馬群をさばき切れば上位争いになる。
△1…ファリダットの母ビリーヴは03年の優勝馬。前走の阪急杯は折り合いを欠いて末脚を生かし切れなかったが,昨秋の京阪杯では32秒6の上がりで2着を確保した。素質は高く,母子制覇の快挙も期待できる。
△2…キンシャサノキセキはスプリンターズS2着から臨んだ前走オーシャンSは10着。久々,道悪と悪条件が重なり1番人気を裏切ったが,1200M戦は(2・2・2・1)と得意。昨年2着の実績からも侮れない。
△3…ここ2戦でアーバニティは韓国馬事会杯,オーシャンSと連勝。6ハロン戦ではまだ底を見せていない。初のG1挑戦だけに時計勝負となったときの不安はあるが,上がり馬の勢いで頂点に上り詰めても驚けない。