過去10年,1??3番人気は1,2,4連対と不振で,代わりに6番人気以下から2けた人気3頭を含む7頭の伏兵馬が連対している。
馬連配当は1000??3000円台5回,9000円台1回,万馬券4回。人気上位馬がその責任を果たせず波乱となっている。
連対馬の前走は重賞組16頭,1600万下組4頭。準オープンからでも通用するが,4頭中3頭は前走勝ち上がった馬だった。
ステップは6連対の京都記念組と5連対の小倉大賞典組が抜けている。この2組の臨戦時の成績を見てみると,前者は(5,9,11,13,10,7)着で,後者が(6,13,4,11,8)着。前走で馬券対象となって連対した馬はなく,掲示板を確保して巻き返した馬もわずか2頭だけ。前哨戦の成績は気にしなくていい。
年齢別は4??7歳上馬が36,33,44,41頭出走して,それぞれ8,5,4,3連対。伸び盛りの4歳馬が好成績を挙げている。
関東馬は34頭が出走して2連対(連対率6%),関西馬が120頭で18連対(同15%)。関西馬が関東馬を圧倒している。
トップハンデ馬は,(4,9,16),3,6,7,8,(3,12),12,2,12,7着。ハンデ頭は1連対の大苦戦で,今年58キロを背負うヴィクトリーには気になるデータだ。
◎…マンハッタンスカイは昨年暮れの中日新聞杯で0秒5差の11着。57.5キロの重ハンデよりもスピード決着で持ち味を生かし切れなかった。2000Mは5勝中3勝を挙げている自信の距離。苦手の時計勝負にならなければ重賞奪取のチャンスは広がる。
○…中山金杯,小倉大賞典とヤマニンキングリーは連続2着。勝ち運に恵まれずにいるが,中京の2000Mでは中日新聞杯を制している。ベストの舞台で前走と同じ57キロ。引き続き重賞制覇のチャンスだ。
▲…前走の小倉大賞典でレッツゴーキリシマは0秒2差の4着。勝負どころから早めに仕掛けたが,最後までしぶとく粘っていた。2000Mに実績はないが,一線級相手と互角に戦ってきた力量から,押し切るシーンがあっても驚けない。
△1…昨年12月の中日新聞杯でフサイチアソートはヤマニンキングリーとクビ差2着。年明けの中山は不得手な右回り,前走は直線の長い東京で力を出し切れなかった。得意の左回りに変われば上位争いに浮上する。
△2…トウショウウェイヴは4勝すべてを東京で挙げた(うち3勝は2000M戦)。典型的なサウスポーで,2000Mのスペシャリスト。東京→中京でコース形態や対応力は異なるが,54キロのハンデなら大駆けの可能性もある。
△3…ヴィクトリーは07年の皐月賞馬。その後不振が続いたが,前走の京都記念で逃げて3着。最後は捕まったが,積極的なレースぶりに復調の兆しが見えた。トップハンデ58キロは厳しいが,G1馬が復活すれば上位争いに浮上する。