先々週、半弟のジュエルオブナイルが小倉2歳S(G3)を快勝。当馬も1200M(2・1・2・0)では、まだ底を見せていない。ここは再度の昇級戦だが、2走前には現級の淀屋橋Sでタイム差なしの3着に好走。すでにクラスの壁はないだけに、中心視していいだろう。

昇級の札幌日刊スポーツ杯では7着も、勝ち馬からは0秒3の僅差。スプリント戦でも通用するスピードは十分に見せた。時計勝負となると微妙だが、マイペースで先手を奪えれば、粘り込みがあるかも。

同条件で行なわれた07、08年の2回は、15、16頭立て。1〜3着に1−4−6、14−6−1人気の順でゴールした。馬連配当は1170円、3万8120円で、3連複が5270円、5万1050円。3連単はそれぞれ2万3820円、51万790円。1番人気と14番人気の優勝で両極端の結果が出ている。

連対馬4頭の前走は1000万下1頭、1600万下3頭で、そこでの成績は1着と(2、5、2)着。前哨戦で掲示板を確保する好走をみせていた。

年齢別は3〜7歳馬が0、2、0、1、1連対。3歳と5歳からは連対馬が出ていない。

関東馬VS関西馬は16頭と15頭で争い、それぞれ1勝2着1回。連対数も2対2と互角となっているが、3着には関東馬が2頭入線している。


◎…昇級戦の前走でオールタイムベストは2着。好位で脚をためて追い込んだが、クビ差届かなかった。春の中山勝ちを含め1000万下の1200M戦を2勝。現級脱出に時間はかからない。

○…ショウナンカザンも昇級戦の前走で3着。こちらも好位追走から直線しぶとく伸びて0秒1差まで迫った。芝1200Mは2勝、2着2回、3着1回と馬券の対象から外れたことはない。逆転Vも十分ある。

▲…前走のメジロチャンプは逃げて0秒3差の7着。掲示板は外したが、昇級戦でしぶとい粘りを見せた。同型馬不在で展開は有利。上がり目十分の3歳馬で、先手を取れば簡単には止まらない。

△1…ボーダレスワールドは降級戦の前走を快勝。勝ちタイムは翌週の重賞・函館スプリントSより0秒5速く、レコードと0秒1差。中山コースに実績がない分、評価を下げたが、準オープンでも十分通用する能力を備えている。

△2…テーオーギャングの前走8着は、道中、折り合いが悪く、ラストの粘りを欠いたのが敗因だ。デキに関しては申し分なく、前に壁を作ってスムーズに運べれば差はないはずだ。

△3…スガノメダリストはこの距離で2勝の実績で、昨年の暮れにこの中山でオープン特別を勝っている。マイルのニュージーランドTやNHKマイルCでは結果を出せなかったが、スプリント戦なら大駆けが期待できる。