過去10年,1??3番人気は5,2,1連対。1番人気は連対率5割でまずまずの成績だが,2,3番人気が大不振で,6番人気以下から11頭が連に絡んでいる。馬連配当は3けた決着が3回ある一方で,万馬券も4回飛び出している。堅いか荒れるかの両極端の傾向を見せている。
連対馬20頭はすべて芝からの出走で,距離は1600M1頭,1800M8頭,2000M11頭。マイルから臨戦した馬は苦戦している。
路線別はスプリングS組8連対,弥生賞組7連対,若葉S組3連対,毎日杯組とアーリントンC組が各1連対の順。なお,上位3路線はトライアルレース。トライアル戦をたたいて本番を迎えるのが,理想のローテーションとなっている。
連対馬20頭のキャリアは3??9戦で,それぞれ4,2,4,3,4,2,1連対。キャリア1,2戦馬や10戦以上の馬は連に絡んでいない。
勝利数別では1??4勝以上馬が20,95,48,16頭出走して,3,8,4,5連対。連対率は15,8,8,31%。「優勝劣敗」の競争原理の中では,勝率が高くなるほど連対率も上昇するのが自然だが,ここでは1勝馬も活躍している。
関東馬は61頭が出走して5連対(連対率8%),関西馬が117頭で14連対(同12%)。連対数,率で関西馬が関東馬を圧倒している。なお,地方所属馬では北海道競馬のコスモバルク(04年)が2着に入線しているが,今年は地方馬の参戦はない。
◎…リーチザクラウンはここまで5戦して,3勝2着2回。新馬とラジオNIKKEI杯2歳Sで,アンライバルドとロジユニヴァースに敗れたが,新馬では差す形に持ち込んで0秒2差。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは4馬身離されたが,鞍上の武豊騎手が右腕の骨折明けで本調子でなかった。前走・きさらぎ賞で2着以下を3馬身半ちぎったように,力を出し切れば能力は互角以上。2連続開催の最終日で荒れた馬場を考えれば,大外18番枠も大歓迎だ。
○…フィフスペトルは前走スプリングSで0秒2差の3着。道中馬込みに包まれていたが,直線では勝ったアンライバルドと同じ34秒5の上がりで外から伸びた。スムーズな競馬で巻き返しを狙う。
▲…ロジユニヴァースは新馬から4連勝で,現在,重賞3連勝中。実績はナンバーワンで,完成度でも一歩抜けている。無敗のクラシックホース誕生も十分あるが,荒れたラチ沿いを走らざるを得ない最内1番枠は大きなマイナス。馬券的な妙味からも3番手評価とした。
△1…アンライバルドはスプリングSで前半かかったように,いかに折り合うかが大きなポイント。ライバルを内に見ながらレースを運べる有利さを生かし切れば,重賞連覇も可能だ。
△2…セイウンワンダーは前走の弥生賞で0秒9差の8着。掲示板を外した敗因は馬体12キロ増に尽きる。昨年の2歳チャンピオン。一度使った上積みが見込め,馬体がしぼれれば反撃があっても当然だ。
△3…モエレエキスパートは前走の弥生賞で3着。中央転厩2戦目だったが,好位でしぶとく粘った。騎乗する三浦騎手が勝てば武豊騎手のG1最年少記録を約3カ月更新。騎手の勢いが追い風になれば,あっといわれるシーンがあっても驚けない。